先ほど撮影された商業衛星写真によると、中国人民解放軍海軍向けに建造中の4隻目の055型駆逐艦に、重大な進展があった。英軍事情報誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』(電子版)が25日に伝えた。
同型の主要艦は2014年末、上海市長興島にある江南造船所で建造が始まった。1番艦はすでに多くのモジュールを取り付け済みに見える。2番艦の大半のモジュールも取り付け済みだ。
船体のモジュールは昨年末、大連船舶重工集団有限公司の乾ドックに現れた。今年3月7日には、乾ドックにキール下の台座が設置され、2つの船体の並行建造が行えるようになった。055型駆逐艦2隻のモジュールが今月11日、ドックからこの台座の上に運ばれた。組み立てが始まったことは明らかだ。
写真から推測すると、055型駆逐艦の全長は約180メートル、幅は19メートルだ。これは同型が排水量7500トンの052D型駆逐艦(旅洋II型。全長157メートル、幅17メートル)をさらに上回ることを意味する。055型は韓国海軍の世宗大王級駆逐艦(KDX-3。全長166メートル、排水量1万500トン)、ロシア海軍のスラヴァ級巡洋艦(全長186メートル、排水量1万1700トン)の間に位置する。
長興島の写真には、艦載垂直発射システムの前方発射部分が見られ、もう一つの発射システムは格納庫の前方に設置される見通しだ。写真を見たところ、4×4の16セルに分かれ、長さは13メートル、幅は10.5メートルと推測できる。2基・32セルの艦載垂直発射システムを搭載する052D型駆逐艦と比べると、055型駆逐艦は前方発射部分に64セルの垂直発射システムを持つことになる。
衛星写真では後方発射部分が見えないが、前方発射システムを上回る可能性は低い。ネット上の一連の写真を見ると、後方発射システムはやや小ぶりで、48セルのみとなる可能性があるが、この写真の信憑性は確認できない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月28日