平凡な星州の母親たちが繰り広げるTHAAD反対の戦い

平凡な星州の母親たちが繰り広げるTHAAD反対の戦い。 2016年7月に韓国と米国がミサイル防衛システム「THAAD」の韓国への配備を宣言して以来、星州(ソンジュ)の人びとは反対の声を上げ続けてきた。ドキュメンタリー映画『ブルーバタフライ効果』はこれを題材に、THAADに反対する人びとの苦難の道のりを追った…

タグ: THAAD ソンジュ 韓国 反対

発信時間: 2017-06-29 15:38:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

2016年7月に韓国と米国がミサイル防衛システム「THAAD」の韓国への配備を宣言して以来、星州(ソンジュ)の人びとは反対の声を上げ続けてきた。ドキュメンタリー映画『ブルーバタフライ効果』はこれを題材に、THAADに反対する人びとの苦難の道のりを追った。写真は、星州の人びとが青い蝶リボンをプリントした服を着て、THAAD配備の决定の撤回を求める集会に参加している様子。

「平凡な星州の母親たちがTHAAD反対の道を歩みだしたのはなぜか」。「星州の真相をあなたは知っているだろうか」。「星州の人びとの心の声に耳を傾けてみてほしい」――。

このほど韓国で公開されたドキュメンタリー映画『ブルーバタフライ効果』が幅広い注目を呼んでいる。2016年7月に韓国と米国がミサイル防衛システム「THAAD」の韓国への配備の決定を宣言して以来、星州の人びと、中でも普通の母親たちが繰り広げてきたTHAAD反対の苦難の道のりを追った映画だ。パク・ムンチル監督は本紙記者に、「彼女らの物語を追ったのは、より多くの人にTHAAD問題に関心を持ってもらいたいと考えたためだ。THAADが去って初めて、平和は訪れる」と語る。

私たちの生活の場所になぜTHAADが来なければならないのか

裴美英は、星州小学校にほど近い場所で小さな裁縫店を営んでいる。そこからはいつも子どもたちが運動場で遊ぶのが見える。毎日ここでコーヒーを飲みながら、近所の人びととおしゃべりする。ここには幸せな生活がある。金静淑は1989年から28年、星州で農業を営んできた。「農業をしっかりやり、子どもをしっかりと育てるのだけが願いだ。子どもが幸せに過ごせれば万事がうまく行く」

平凡な母親である彼女らの生活の重心は子どもだ。政治には関心がなく、生活は静かで幸せだった。昨年7月に韓国と米国の政府がTHAAD配備の决定を発表するまでは――。

「ここは私たちが生活する場所だ。なぜTHAADが来なければならないのか。娘はここで生活している。私の家族はここで生活している。私たちを助けてほしい」。ミサイル防衛システム「THAAD」が配備される慶尚北道・星州で、娘を連れた一人の母親が郡政府の門前でひざまずき、泣きながら訴える。『ブルーバタフライ効果』の涙を誘う一幕だ。この母親は、慶尚北道の議員が郡政府に来るという話を聞いた。訴えが功を奏したかと思ったが、事実はまったく違っていた。

映画『ブルーバタフライ効果』は、こうした母親らに焦点をあて、THAAD反対の道を歩んだ彼女らの心の旅を追ったものだ。彼女たちは当初、THAADの電磁波の危害から子どもたちを守ろうという母としての愛を理由に反対運動に身を投じた。彼女らは集まって、THAADへの反対と平和への願いを象徴する青い蝶リボンを作った。さらに街に繰り出し、THAAD反対のろうそく集会にも参加した。「自分たちにはこんなに多くのことができたのだ」と金静淑さんは感慨深げに語った。

戦いの過程で彼女らは孤立もし、地方のエゴだと批判されもした。一部の団体は戦いをやめ、ろうそく集会に参加していた人びとは郡政府広場から追い出された。だが母親らはそうした挫折を前に、より一層団結した。THAADは何なのかを学習し始め、それが単純な放射線の問題にとどまらず、国家の安定や地域の平和にもかかわる問題だということを意識し始めた。ある母親は、THAADは星州に配備されるべきでないだけでなく、韓国のいかなる場所にも配備されてはならないと訴える。

「子どものため」から「平和のため」への変化

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