中国外交部の陸慷報道官は24日、中国・インドの洞朗地区での摩擦について、「本件の責任は完全にインド側にある。中国側は領土主権問題でいかなる妥協も決してしない」と述べた。
同日の定例記者会見で、記者からは「ザ・タイムズ・オブ・インディアの先ほどの報道によると、豪州のビショップ外相はインド訪問中、中国・インドの洞朗地区での摩擦について議論した。これは長期的な紛争であり、領土紛争は平和的に解決されるべきであり、豪州は両国の摩擦のエスカレートを望まないと話した。中国側はこれにどう論評するか」という質問があった。陸報道官は次のように回答した。
中国側はインドメディアの関連報道に留意している。領土紛争は平和的に解決すべきとう豪州側の原則は正しいが、これは現在の洞朗地区の摩擦には当てはまらないことを指摘しておかなければならない。摩擦が生じている場所には、領土紛争がそもそも存在しないからだ。双方はシッキムの国境を認め、127年間守っており、紛争が存在したことはない。インド軍がシッキムの国境線を違法に越え、中国の領土に進入したことが、本件の本質となっている。その性質は、双方の国境線が定められていない地帯におけるこれまでの摩擦とは、本質的に異なっている。
中国側は両国国境地帯の平和と安定の維持を願っているが、領土主権問題でいかなる妥協も決してしない。本件の責任は完全にインド側にある。我々は再びインドに対して、情勢をはっきり認識し、直ちに措置を講じることで、事態のさらなるエスカレートを回避するよう促す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年7月25日