中印国境問題、インドの撤退が唯一の解決策

中印国境問題、インドの撤退が唯一の解決策。

タグ:中国 インド 洞朗地域

発信時間:2017-08-07 13:01:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国とインドの洞朗地域における対峙が続いている。双方が明確かつ強硬な姿勢を示した後、インドのモディ首相が5日ようやく態度を示したが、依然として「平和的な交渉」によりごまかし、先延ばしにしている。5日にインドで開かれた会議において、モディ首相はテレビ電話で「21世紀の世界(各国)は相互の依存関係を強めている。人々はテロ、気候変動といった世界的な問題に共に直面している。私はアジアの最も古い伝統的な対話と議論により、問題を解決できるという大きな自信を持っている」と述べた。しかし人々が関心を寄せる、インド軍の中国・洞朗地域侵入の問題について、モディ首相は言及を避けた。

インド側は事実上、中国の洞朗地域に侵入している。インド側が国境地帯の平和を望むならば、洞朗地域から軍隊を撤退させるしかない。

中国外交部は2日、本件に関する立場を表明した。解放軍報、新華社、中国外交部、中国国防部、駐インド中国大使館、人民日報は3日午前から4日未明にかけて、本件について声を上げた。インド側が違法に国境線を突破した性質を明らかにし、かつ自国の正当で合法的な権益を守る必要なすべての措置を講じると強調した。

このインドへの一斉忠告は何を意味するのだろうか。多くのウェブサイトが一気に盛り上がった。中国の専門家はこれについて、インドのこれまでの行為を人々に示すことは、外交の駆け引きにおける必要な態度だと指摘した。また中国が次の行動に出るための明確な理由と根拠、中国が本件を座視できなくなったことを示した。中国はすでに仁義を尽くし、言うべきことをすべて言い、指し示すべき道も示している。BBCは5日、どの次元から論じても、洞朗地域は両国の係争地ではないと報じた。洞朗地域の対峙におけるインド側の行為は、間違った歴史認識、乱れた論理の判断、道義面の盲目的な自信に基づいている。インド側に根拠はなく、道理にもとり、無理なこじつけをしている。インドは道を失っており、味方を得られない。

インドの地域覇権主義の膨張は臨界点に向かおうとしている。インドの今回の危険行為は、自ら蜂の巣を叩くようなもので、これにより生じるさまざまな結果のため犠牲を受け入れなければならない。BBC中国語サイトは7月22日、「双方が中国領と確認する地域にインド軍が侵入したことは間違いだ。中国は、インド軍はブータン支援を口実に洞郎・都克欄地域に侵入したが、これは国際法に違反していると主張している」と伝えた。1962年の中印国境紛争を研究する権威ある歴史専門家、英国の豪州人記者もBBCと同様、7月16日の記事で中国側の主張を公然と支持した。衝突の起源は、中国の同国境地帯における道路拡張を、インドが阻んだことにあるとした。両国軍の国境での対峙は危険であり、第2次中印国境紛争を引き起こしかねないという。

両国軍の同地域での対峙は48日も続いている。中国は今回、強硬な姿勢を強めた。中国側は通常、武力行使前に明確な声明と警告を出す。中国国有通信社の新華社は1962年、事前に「インドは戦争の崖っぷちから撤退すべき」と警告していた。インドのアナリストは、中国からの警告を無視すべきではないとしている。

重要なことは、半月に渡る準備を経て、中国陸軍が急ピッチで西部に移動し、多くの軍事物資がチベット入りしていることだ。全兵士が高原でフル武装の訓練を続けており、先進的な戦車・大砲・ロケット砲が雄々しい姿を見せている。一方で中国海軍の艦艇がバルト海に到着し、ロシアがサンクトペテルブルクとカリーニングラード付近の海域で実施する「海上連合2017」大型軍事演習に参加しようとしている。内モンゴルの朱日和訓練基地で7月30日に行われた演習も、五大陸を震撼させた。

元駐ムンバイ中国領事の劉友法氏は7月19日、本件について「自ら撤退するか、捕虜になるか。事態がエスカレートすれば、彼らを殲滅する。彼らにはこの3つの結末しかない」と述べた。

インドは困惑している。洞朗地域に居座り続ければ、世界から同情されないばかりか、中国との関係を悪化させる。撤退はインドにとって唯一の選択肢だ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月7日

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