中国・ASEAN外相会議に進展、米日豪は不快感

中国・ASEAN外相会議に進展、米日豪は不快感。

タグ:ASEAN 南中国海行為準則

発信時間:2017-08-08 09:21:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国・ASEAN外相会議は6日、「南中国海行為準則(COC)」の枠組み文書を順調に採択した。これにより、ASEANと中国はさらに歩み寄ったと判断された。中国の王毅外交部長は3つの「最も」により、今回の会議を総括した。ASEAN外相会議コミュニケの基調は積極的で、中国とASEANの協力を大きく取り上げ強調した。また2020年までに二国間貿易規模を1兆ドルに、二国間投資規模を1500億ドルにするという目標を打ち出した。コミュニケは「懸念」という言葉によって土地の埋め立てに言及し、また「非軍事化」と「自制」の重要性に大まかに言及したが、穏やかな表現だった。

ところが米日豪の外相は7日に会議を開き、共同声明を発表した。南中国海の当事国に対して「土地の埋め立て、前哨基地の建設、軍事拠点化の回避」などを高圧的に求めた。共同声明はまた、中国とフィリピンに対して2016年のいわゆる国際仲裁を遵守するよう求め、同仲裁は「双方に対して法的拘束力を持つ」と強調した。

これは域外国による典型的な南中国海情勢をかき乱す共同声明であり、「10プラス1」の会談の雰囲気とはかけ離れており、中国との協力を強化するASEAN外相の願いに対する冷水だ。これはCOC枠組み文書の調印が示す地域の大方向と真逆だ。

米日豪は南中国海の当事国が食い違いを管理する能力を示すことを願っていない。中国とフィリピンはいわゆる仲裁について言及しておらず、中国とベトナムも両国共産党の関係により双方の海上摩擦を管理できる。これは米日豪に魂を失わせたかのようだ。彼らの共同声明のほぼすべてが、同地域に対する呼びかけとなっている。お前たちはなぜ首を締め合わないのか、我々の利益はどこに行ってしまうのかと。

オバマ政権の「アジア太平洋リバランス戦略」は数年前に南中国海を刺激し、地域内の少数の国に外部の力を利用し利益を得るという幻想を抱かせた。しかし事実は各国を教育した。茶番に加わる国は中国との関係を悪化させたが、米国から目にし手にできるメリットをほとんど得なかった。一部の小国は米国というカードを切ろうと思っていたが、結果的に米国にカードとして切られてしまった。

南中国海には、中国とその他の当事国が戦争を起こす可能性はない。中国が軍事的手段により海上係争を解決するつもりがなく、その他の当事国がこの手段を講じることもよりあり得ないからだ。そのためCOCは前進している。最終的な調印まで長い道を歩むことになるが、この推進は地域諸国に自信を与え、対抗の考えを捨てさせ、自制的にさせる。係争の平和的解決という原則が、地域内で徐々に勢力を拡大する。

南中国海には今や、ヒマそうにぶらつく米国の軍艦しか残されていない。日豪の艦艇は時に、首領に付き添い気勢を上げる。彼らはほとんどあら捜しできなくなっており、また中国の海・空軍の力が拡大を続け、侮れなくなっている。そのため彼らは南中国海で勝手に楽しみ、時おり「航行の自由」を守る声明を発表し、自分たちを慰めている。

南中国海は域外国が地政学的駆け引きを展開する場ではない。ここ盗みを働こうとする者が自ら恥をかく場の可能性が高い。歴史はゆっくりと、答えを導き出すだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月8日

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