COC枠組みが承認、域外国の介入を願わず=王外相

COC枠組みが承認、域外国の介入を願わず=王外相。

タグ:COC 王毅

発信時間:2017-08-08 13:50:45 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国の王毅外交部長は、フィリピン・マニラで開催された第7回東アジアサミット外相会議に出席した。一部の国の外相は発言の中で、南中国海問題について間違った説を唱えたが、王部長は中国側の原則的な立場を説明した。王部長の発言内容は下記の通り。

今年の南中国海情勢は、すでに過去と異なっている。中国・ASEAN関係の調整国である、シンガポールのビビアン外相が先ほど発言したように、中国とASEAN諸国の共同の努力により、南中国海情勢はすでに安定に向かっている。特に昨年と比べると、積極的で前向きな流れが極めて顕著だ。我々はこれらの重要な進展を十分に評価し、共同の努力の結晶を惜しむべきだ。昨日の中国・ASEAN外相会議で、ASEAN諸国は現在の南中国海情勢の沈静化を前向きに評価し、「南中国海行為準則(COC)」枠組みを承認した。これこそが地域諸国の現在主流となっている観点だ。

中国は終始、責任ある態度で南中国海問題を処理している。歴史の事実を尊重した上で、「南中国海各方行為宣言(DOC)」と1982年の「国連海洋法条約」を含む国際法に基づき、直接的な当事国との対話と協議により係争を平和的に解決するよう尽力している。現在の関連係争はすでに、対話と協議の正確な軌道に戻った。中国とフィリピンは新たに、南中国海問題に関する二国間協議枠組みを構築し、1回目の協議で大きな成果を手にし、相互信頼を促進した。我々は年内にも2回目の協議を開く。COC枠組みの承認も、次の実質的な協議に向け基礎を固めた。我々は域外国がこの1年間に渡る南中国海情勢の前向きな変化を客観的に目にし、中国とASEAN諸国が注いだ心血を尊重することを願う。

中国とASEAN諸国はDOCの全面的な履行という枠組み内で、積極的にCOC交渉を推進し、共に認める地域ルールを構築していく。我々の願いは一致しており、最終的なCOCはDOCのアップグレード版になる。私が伝えたいことは、中国とASEAN諸国には食い違いを管理し、地域の平和を守るCOCの交渉をまとめる能力を知恵を持つということだ。我々は域外国が本件に横槍を入れたり、さらには口出しを試みることを願わない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月8日

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