中国との国境紛争が激化、海でも不穏な動きを見せるインド

中国との国境紛争が激化、海でも不穏な動きを見せるインド。

タグ:インド 国境

発信時間:2017-08-09 15:22:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国軍とインド軍は洞朗地域で2カ月弱も対峙している。双方が部隊を派遣し、装備品を送り、物資を補給している。まさに臨戦態勢だ。ところが陸上の国境地帯で緊張がエスカレートするなか、インドは海でも不穏な動きを繰り返している。インドは海に「第二の戦場」を設け、陸上と相互支援・協力することで、中国を最大限にけん制しようとしている。我々はこれに警戒を強める必要がある。

急速に発展する中国の貿易のうち、海運貿易の割合が近年上昇を続けている。しかし中国の貿易と海運ルートは、厳しい事実に直面している。インド洋と太平洋の間に位置するマラッカ海峡は、国際貿易・輸送の最も重要なルートの一つであり、中国の海上貿易が必ず経由する最も主要なルートの一つだ。マラッカ海峡は世界の3分の1の貨物貿易、約50%の石油輸送を担い、世界で最も人口が多い4カ国のうち3カ国(中国、インド、インドネシア)とつながっている。

さらに懸念すべきは、マラッカ海峡に存在する数多くの不利な地理的要素だ。例えばマラッカ海峡の航路は最も狭い場所で幅1.7キロしかなく、輸送船にとって極めて不利な「ボトルネック」効果を生む。

インドはこれに目をつけ、アンダマン・ニコバル諸島の比類なき地理的優位を利用し、2枚の天然の水門を形成することで、マラッカ海峡北西の航路を行き来する船舶をコントロールしようとしている。インド海軍は1999年から2010年まで現地でインド「遠洋艦隊」と三軍司令部を発足した。その間、アンダマン・ニコバル諸島の主都であるポートブレアで海軍基地を建設し、同地域に数十隻の軍艦(先進的な艦艇を含む)を配備した。

インドは2010年に入ると、同諸島の2つの空港の改築を急ピッチで進め、戦闘機と偵察機の数を増やした。インドは近年、現地の兵力を大幅に拡大している。インド軍は有事となれば、マラッカ海峡から北西に350キロ離れたアンダマン・ニコバル諸島の海域と空域で英気を養い、全面的な封鎖により行き来する中国の輸送船を遮り、さらには中国艦隊を迎え撃つことができる。

アンダマン・ニコバル諸島の封鎖と制御の能力により、インドは得意然とし自信を深めている。しかし中国の原子力潜水艦と通常動力型潜水艦の「インド洋進入」について、インド軍は懸念を深めている。そこでインド海軍は近年、米国や日本の海軍と「大々的な」対潜訓練を行い、自国の対潜作戦プラットフォームと各種武器装備品の発展に力を入れている。海上軍事演習「マラバール2017」において、米印日は空母を1隻ずつ派遣した。訓練の主な内容は対潜。

インドには、有事の際にインド洋を「インド湖」に変えることで、中国の潜水艦を一方的に捜索・駆逐し、真の「水中制圧権」を手にするという最終的な目標がある。

中国護衛航行艦隊は、すでに27期目となっている。インドはこれを受け、非常に複雑かつ敏感になっている。このインド洋で10年弱も「駐留」した中国護衛航行艦隊は、インドの一部の人物にとって「目の上のたんこぶ」になっている。中国の軍艦がインド洋を経由しアデン湾・ソマリア沖に入ることは「中国がインド洋に長期駐留する一歩目で、中国海軍のインド洋への長期進入がインドの現地での権威を脅かすことは間違いない」というのだ。

中国のアデン湾・ソマリア沖における護衛航行艦隊の影響と「抑止力」を弱めるため、インド海軍はこれに対応する兵力・兵器の配備と訓練を行っている。特に空母艦隊と艦載機を使った空・海作戦、地上への攻撃、共同攻撃などの力強い行動により、有事の際に中国の艦艇を数で圧倒し、さまざまな破壊行為を働こうとしている。インドの上述した動きに気を抜けない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月9日

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