中国外交部の華春瑩報道官は17日の定例記者会見で、スティーブ・バノン米首席戦略官の米中「貿易戦争」に関する発言について質問された際に、「貿易戦争に前途はなく、誰の利益にもならない。貿易戦争に勝者はいない。中米両国首脳及び両国各界の関係者は、より積極的な態度で中米関係の健全かつ安定的な発展を維持することを願っている。双方は対話と意思疎通を強化し、各分野の交流と協力を推進し、相互の関心事を適切に解消し、共に中米関係の健全かつ安定的で前向きな発展を維持するべきだ。こうして初めて中米両国民の根本的な利益に最も合致する」と指摘した。
問:報道によると、バノン米首席戦略官は昨晩のインタビューで、米中が「貿易戦争」を展開しており、勝つのは一方だけだと述べた。米国側は二国間貿易・投資分野でより強硬な政策を採用するべきだという。これについてはどう論評するか。
答え:私は関連報道を目にしたばかりであり、現時点でその信憑性を確認することはできない。しかし中国側が何度も強調しているように、中米経済・貿易関係の本質は互恵とウィンウィンであると強調できる。事実上、中米両国の長期的な経済・貿易協力は、両国民に確かな利益をもたらしており、偏見のない人ならばこの事実を非常にはっきりと目にしている。貿易戦争に前途はなく、誰の利益にもならない。貿易戦争に勝者はいない。関係者は19世紀と20世紀のゼロサム的思考により、21世紀の問題を見据えたり解決しようとするべきではない。
それから補足しておくが、中米関係の重要性は明らかだ。中米両国首脳及び両国各界の関係者は、より積極的な態度で中米関係の健全かつ安定的な発展を維持することを願っている。双方は対話と意思疎通を強化し、各分野の交流と協力を推進し、相互の関心事を適切に解消し、共に中米関係の健全かつ安定的で前向きな発展を維持するべきだ。こうして初めて中米両国民の根本的な利益に最も合致する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月18日