中国とブラジル、「BRICSの案」で新興大国の発言権を強化

中国とブラジル、「BRICSの案」で新興大国の発言権を強化。

タグ:中国 ブラジル ブリックス

発信時間:2017-08-28 13:49:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 ブラジルは南米東部に位置する、国土面積が851万4900平方キロメートルの国だ。中国と同じく地理的な大国であり、同じく発展途上国だ。

 

 2008−09年、当時のBRICは一連の会談を開き、首脳会議枠組みを構築し、国際政治実体に成長した。ブラジルは中南米の代表として、BRICSの協力枠組みの発展に多大な貢献を成し遂げている。

 

 ブラジルのBRICSにおける重要な位置

 

 21世紀初頭に「BRIC」という概念が打ち出された。これらの国は世界の新興市場の力を代表した。ブラジルがそのメンバーに加わることができたのは、その総合的な実力と関連している。ブラジルの国内総生産は長期的に中南米のトップを維持しており、伝統的な農業経済の他にも原材料などで天然の優位性を占めている。鉄、銅、ニッケル、マンガン、ボーキサイトの埋蔵量は世界最大。

 

 2010年に南アフリカが加わったことで、「BRICS」に変わった。BRICSの協力枠組みが構築されてから、ブラジルは同枠組みの積極的な提唱者であり続けている。ブラジルはBRICSという多国間の舞台において、新興の大国としての風采を示すと同時に、この架け橋を利用し国際政治・経済ガバナンスにおけるより高い発言権を手にしようとしている。

 

 ルーラ、ルセフ、テメルとブラジルの大統領は交代が続き、安定しているとは言い難い。しかしブラジルのBRICS協力枠組みへの態度は一致している。つまりブラジルがより大きな力を発揮し、国家間の協力の強化を着眼点とすることで、世界から注目を集め世界のパワーバランスを整えようとしている。

 

 ブラジルは長年に渡り、BRICS協力枠組みと世界多極化発展に貢献してきた。金融改革、気候変動、社会の発展、テロ対策・平和維持などで、ブラジルを含むBRICSは重要な力を発揮した。

 

 テメル大統領は今年9月3−5日にかけ、中国のアモイで第9回BRICS首脳会議に出席する。ブラジル外相は先ほどインタビューに応じた際に「5カ国で経済分野の協力をさらに掘り下げ、現在の保護貿易主義など脱グローバル化の流れに向け共に声を出したい。また人員交流、企業界や学術機関などの交流と協力を強化したい」と発言していた。

 

 中国とブラジルの関係が緊密化、BRICSの輪を広げる

 

 中国とブラジルは1974年8月15日に国交を樹立した。両国関係は2012年に、包括的戦略パートナーシップに格上げされた。習近平国家主席は2014年7月にブラジルを公式訪問し、現地で開催された第6回BRICS首脳会議、中国―ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)首脳会議に出席した。双方は両国間の包括的戦略パートナーシップをさらに深める声明を発表した。

 

 国交樹立以来、二国間経済・貿易関係も長期的に発展した。ブラジルは中国にとって10番目の貿易相手国、ラテンアメリカ最大の貿易相手国になった。中国はブラジルにとって最大の貿易相手国、最大の輸出先となっている。両国は航空・宇宙、情報技術、生物技術、農業・牧畜・林業、医薬品・衛生などの分野で協力契約を結んでいる。うち両国が共同開発する地球資源衛星プロジェクトは、南南協力の模範例とされた。

 

 習主席は2014年7月にブラジルを訪問した際に、議会で「伝統と友好を発揚し、協力の新章を共に書き上げる」と題した演説を行った。習主席は「中国とブラジルは共に重要な影響力を持つ発展途上の大国、発展の将来性が高い新興市場国だ。両国関係はすでに二国間の範疇を超越しており、世界的な影響力を高めている」と述べた。中国とブラジルという2つの発展途上国の代表者が、BRICS協力枠組みなど多国籍の外交の場において力強く声を出していることが、この影響力を最もよく示している。

 

 今年9月3−5日にかけ、中国のアモイで第9回BRICS首脳会議が開かれる。BRICSの協力は、次の「黄金の10年」を開始する。中国はブラジルなどと共に経験を総括し、未来を計画し、世界の平和と発展の促進に向け中国の知恵、「BRICSの案」で貢献する。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年8月28日


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