サン・キム駐フィリピン米大使は5日、「フィリピン人は安心するべきだ。ドゥテルテ大統領と政府は中国との関係改善を推進し続けており、フィリピンの国益を守る必要性も認めている」と述べた。5日付フィリピン紙「Manila Bulletin」が伝えた。
ドゥテルテ大統領が中国を厚遇していることへの観点を聞かれた際には、「ドゥテルテ大統領の、中国との関係改善の取り組みに反対しない。ドゥテルテ大統領とその他の人は、大統領がフィリピンの主権と国益を守り続けることを非常によく知っているはずだと思う」と答えた。
「地域内の各国が中国と建設的な関係を結ぶべきだと、これまでにも発言してきたことは周知の通りだ。これは関連国だけではなく、地域全体にとっても重要だ」
ドゥテルテ大統領は就任後、中国との南中国海の領土問題を棚上げにし、中国との関係構築に尽力している。さらに米国からの軍事援助を断ることで、米国への戦略的な依存を軽減しようとした。軍事演習の頻度を下げ、範囲を縮小し、米国との共同巡航を回避している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月6日