中国の武器輸出は現在、「競争的」な傾向を示している。中南米、アフリカ、さらには中央アジアなどの発展途上国で、中国の軍需企業は低価格で勝利を収め、契約条件の交渉でも柔軟性を示している。また中国は武器輸出を外交政策のツールとし、権力と影響力を広げ、中国の国益にとって重要な地域(東南アジアなど)で戦略的な依存を形成している。例えば中国は最近、タイと大規模な武器輸出契約を結び、フィリピンに軍事援助を行っている。長期的に見ると、これらの国と米国の伝統的な戦略関係を打破する可能性がある。地域諸国は中国製武器を輸入することで、中国との安全・経済関係を固めるかもしれない。
中国が軍事競争の方向を左右するようになってきている。軍事技術の発展と武器輸出の拡大だけでなく、戦略の選択により各地域の戦略同盟とパワーバランスに影響を及ぼすことが重要だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月13日