「カテゴリー5」のハリケーン「マリア」が先週、猛威を振るった。東カリブ海の島国、ドミニカ共和国が危機を迎えた。
島全体の交通が麻痺し、通信が途絶え、死傷者が出た。
この孤島で、華人・華僑及び中国系企業の従業員ら約400人が立ち往生となった。被災地にいる彼らは、救助を必要としていた。
災難を前にした祖国は、同胞を一人も見捨てない。
▲9月21日にドミニカの首都サントドミンゴで撮影された、ハリケーン通過後の光景(新華社)。
中国企業の従業員、華人・華僑の全員がドミニカから引き揚げ
現地時間9月22日夜、駐ドミニカ中国大使館と中国系機関の努力により、引き揚げ第1陣となる中国公民計158人(台湾同胞2人を含む)が、隣のアンティグア・バーブーダに緊急避難した。
「祖国よ、ありがとう」生まれて20日余りの新生児を連れた母親は、「中国大使館の全職員が配慮してくれ、真っ先に私たちを避難させてくれた。私は祖国にとても感謝している」と涙まじりに語った。
25日昼12時(北京時間25日深夜0時)、第2陣で最後となる、ドミニカ在住華人・華僑約300人の避難が行われた。
▲第1陣のドミニカ在住中国企業従業員及び華人・華僑が、アンティグア・バーブーダに到着した。(写真:中国商務部微信公式アカウント)
2回の避難により、すべての中国企業従業員及び華人・華僑がドミニカから避難した。この傷だらけの島国において、これはほぼ実現不可能な任務だった。
米NYタイムズは、ハリケーンがドミニカにもたらした被害は「信じられないほど」と報じた。
▲米国メディアは、ハリケーン通過後のドミニカの病院は、さながら「戦場」だと伝えた。
英デイリー・メール紙が空から撮影した動画を見ると、島全体に破壊されていない建築物が見て取れないほどだ。
▲空撮動画のスクリーンショット
▲中国の同胞、港で船を待つ(中国領事サービス網)。
▲救助船、出港前に写真撮影(写真:中国商務部微信公式アカウント)。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月29日