■中国文化に精通し、杜甫を好む
「白頭掻けば更に短く 渾べて簪に勝えざらんと欲す」。インタビュー冒頭、盧氏は最も好きな詩人・杜甫の名作『春望』を引用し、大使就任を目前にした複雑な心情を語った。
盧氏はこの詩について、国と民を憂う杜甫の心情を表現すると同時に、逆境の中での将来の平和で安定した生活へのあこがれも反映しており、まさに自らの心境と似ていると説明した。中韓関係は現在いくつかの困難に直面しているが、盧氏は依然前向きな信念を抱いている。
盧氏は「私は中国の歴史と文化について勉強し、政務に携わってからも中国を何回も訪問した。北京、広州、杭州、瀋陽など中国の都市を多く訪れ、中国経済・社会の飛躍的発展を自ら目撃した」と説明。中でも最も深い印象を受けたのは南京大虐殺記念館だった。「あの歴史が中国民衆にもたらした苦しみを、わがことのように感じる」。
着任後の計画について、盧氏は自信に満ちている。「着任後、引き続き中国の歴史・文化・哲学を学び、幅広く交友する機会を得たい。中韓関係の早急な改善を期待する」。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年10月12日