資料写真:中国4番目の基地・泰山基地
年一回の中国極地科学学術シンポジウムが10月26日と27日、吉林省長春で行われた。国家海洋局極地観測弁公室の秦為稼主任はこの中で、中国は今後、南極と北極の観測網の構築を急ぎ、南極と北極の観測基地をアップグレードし、新たな観測基地を建設し、極地観測船隊の建設を推進し、国家海洋ビッグデータ極地分センターの初期的な建設をはかると語った。中国は、ロス海テラ・ノヴァ湾にある難言島(イネクスプレシブル島)に5番目の南極観測所を建設する。
1985年の長城基地の建設から始まり、中国はこれまでに、4カ所の南極観測基地を設立してきた。長城基地と中山基地は通年の観測が可能で、崑崙基地と泰山基地は夏季のみ利用されている。空中・地上・船上・海上・氷上・海底上に設けられた国家南極観測ネットワークと「1観測船、4極地基地、1国内基地」からなる南極観測保障プラットフォームが初期的に完成され、南極観測活動の総合保障のニーズは基本的に満たされている。
説明によると、新たに建設される5番目の南極基地は、ロス海テラ・ノヴァ湾の難言島に建てられることが決まり、現場での立地選定作業もすでに終わっている。5番目の南極観測基地は、通年の観測が可能な基地となり、陸地や海洋、大気、氷河などの多くの学科の総合的な科学観測プロジェクトの展開を単独でサポートすることができる。
記者がシンポジウムで得た情報によると、中国の新たな極地観測砕氷船「雪竜2号」はすでに、連続建造段階に入り、建造は順調に進展しており、2019年には竣工して進水される見通しだ。中国の極地観測砕氷船はシリーズ化発展を遂げ、南北極の探査に力強い下支えを提供することとなる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月1日