中韓の協力再開、韓国側も努力が必要

中韓の協力再開、韓国側も努力が必要。

タグ:HAAD

発信時間:2017-11-01 14:30:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国外交部は本日、中韓両国がTHAAD(終末高高度迎撃ミサイルシステム)問題をめぐり意思疎通したことを裏付け、また韓国側が米国のミサイル防衛システムに加入せず、韓米日安全協力を3カ国の軍事同盟に発展させず、またTHAADを追加配備しないという3つの約束をしたことを間接的に裏付けた。中国外交部の発表によると、中韓双方は両国の交流と協力の強化が双方の共通の利益に合致すると判断しており、各分野の交流と協力を一日も早く正常な発展の軌道に戻すよう促すことで合意した。

 

 この最新の動きは、中韓関係の「砕氷」が始まっており、THAAD問題により激減した両国の協力が新たな局面を迎えることを意味する。

 

 しかしながらこの1年以上に渡る中韓関係の激しい変動は、壁に貼られた広告のように、新しく張り替えたからといって跡形もなく消えるわけではない。中韓関係が短期間内に、かつての「蜜月」に戻ることはない。中韓関係は容易に冷え込むが、これを温めるにはいっそう多くの薪をくべなければならない。

 

 中韓関係が間もなく正常化するとしても、中国人の韓国への好感度はすぐには回復しない。中国市場は急成長し、変化も激しい。中国製の自動車や携帯電話が韓国の同類製品の代わりになる流れが形成されている。韓国の主力製品が中国市場でシェアを取り戻すためには、「再創業」「最初からやり直し」の決意と行動が必要だ。

 

 韓国の繁栄は世界各国のうち最も脆弱だ。それほど高い技術を持っているわけではなく、市場も小さい。「天の時、地の利、人の和」による台頭であり、これらの重要条件のほとんどは韓国に握られていない。韓国は長年に渡り複数の大国と良好な関係を維持してきた。この10年間の成長率は日本を大きく上回ったが、これは政治的な八方美人によるものだ。

 

 文在寅政権は戦略的な冷静さを示しているが、韓国社会の一部の勢力は目を覚ましていない。外国に謙虚かつ友好的になることの重要性を知らない。

 

 例えば30日付朝鮮日報は社説で、THAADをめぐる摩擦について中国側に「韓国に公然と謝罪」するよう求めた。この韓国で影響力を持つ新聞は、THAADの被害を受けた、韓国にとって最大の市場である中国に対して、なにゆえかくも乱暴になれたものだろうか。この新聞の編集者はこのように書いた時に、何を書いているのか理解していなかったのではなかろうか。

 

 中国は韓国との政治的な関係で大国としての度量を持つ必要があるが、中国人消費者が韓国製品を購入するかを決めるのは中国政府ではないことを、韓国社会は理解しなければならない。党には大会を開き、党員に韓流を持ち上げさせる義務もない。韓国製品に中国消費市場でかつての勢いを取り戻させたければ、朝鮮日報などはひねくれた真似をして中国人消費者に不快感を与えるべきではない。

 

 中韓には長期的かつ友好的な協力関係を発展させない理由はない。中国社会と世界の接点は韓国社会よりも多く、韓国社会より度量が狭い理由はない。韓国の一部の人間は狭い度量で小事に拘泥するべきではない。正常な心理で中国及び中韓の協力を見据え、両国関係の好転に積極的に貢献するべきだ。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月1日


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