「指導的地位」から「建設的役割」へ 米国のアジアでのポジションに大きな変化?

「指導的地位」から「建設的役割」へ 米国のアジアでのポジションに大きな変化?。

タグ:米国 アジア トランプ

発信時間:2017-11-16 13:04:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米国のトランプ大統領は14日、アジア5か国への歴訪を終えた。トランプ大統領は12日間にわたる長期訪問中、国内にいるよりも気持ちの良い待遇を受け、訪問で得た実務的な成果も少なくなかった。だが米国メディアはこれまで通りの論調を続け、トランプ大統領の今回のアジア歴訪に対して辛辣な批判と容赦のない皮肉を浴びせかけている。『ニューヨーク・タイムズ』などのメディアは、トランプ大統領が中国が国際舞台の中央に立つのを助けていると懸念している。米国メディアのこうした不満に対して、ドイツのニューステレビ局は14日、西側諸国は結局、世界秩序がすでに欧米だけが主導するものではなくなっているという事実を受け入れなければならないと指摘している。

 「トランプ大統領のアジア政策に人々は困惑を覚えているかもしれないが、トランプ大統領がアジア訪問で得た総体的な反応は、実際には予期していたよりも良いものだった」。英紙『ガーディアン』は、韓国のでは、トランプ大統領と金正恩との言い争いがトランプ大統領の韓国訪問時に「敵対的情緒の急激な高まり」を招くのではないかとの懸念があったが、こうした状況は発生しなかったと指摘した。報道によると、トランプ大統領のトーンは全体として、予期されていたよりも慎重なものだった。多くの観察筋は、地域の安全という角度から見れば、トランプ大統領のアジア訪問は相対的に言って成功したと指摘している。

 「ASEANは、米国が同地域との関係をこれまで通り続け、『建設的な役割』を演じ続けることを歓迎する」。シンガポールのリー・シェンロン首相は13日、ASEAN・米国サミットでこう述べた。リー・シェンロン首相は2016年の訪米時には、米国が「アジア太平洋で欠かすことのできない指導的地位を引き続き維持する」ことを求めていた。ある分析によると、「指導的地位」から「建設的役割」への転換からは、アジアの同盟国であるシンガポールにとっても米国のアジアでの位置付けが大きく変化していることが見て取れる。

 西側メディアの示した不満に対し、ドイツのニューステレビ局は14日、西側から見れば、伝統的な人権や民主などの外交戦略を捨て、取引を基準としたトランプ大統領の今回のアジア訪問は不成功だったかもしれないが、トランプ政権とアジア諸国では、ランプ大統領の実務的な外交の重視と率直な性格は賞賛されていると指摘した。この報道はさらに、西側諸国はどちらにせよ、世界秩序がすでに欧米だけが主導するものではなくなっているという事実を受け入れなければならないと指摘した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月16日


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