「韓国はベトナムに『心の負債』がある」韓国の文在寅大統領はベトナム訪問中、韓国が1960年代にベトナム戦争に派兵した歴史について謝罪した。15日付中央日報が独占スクープとして伝えた。
ベトナム・ホーチミン市で開かれた「ホーチミン・慶州世界文化エキスポ2017」開幕式に、文大統領の映像祝辞が上映された。「心の負債」という言葉は、朴正熙大統領(当時)によるベトナム戦派兵の過程で発生した、民間人の虐殺などに対する謝罪の意味という。
青瓦台核心関係者は「歴訪前にベトナムに対する謝罪をするかをめぐって文大統領が参加した会議が開かれた」と述べた。文大統領はチャン・ダイ・クアン国家主席との首脳会談で面と向かい謝罪する意向を示していたが、韓国外交部と青瓦台の腹心から反対されたという。腹心らは、両国首脳会談のテーマは未来の協力と発展であり、歴史問題に言及すれば会談の結果に悪影響が生じ、理念をめぐる無用な物議を醸すことになると判断した。
文大統領はベトナムに初めて謝罪した韓国の大統領ではない。チャン・ドゥック・ルオン主席(当時)が2001年に訪韓した際に、金大中大統領(当時)は両国の首脳会談でベトナムに謝罪したが、直ちに保守・右派陣営から強い抗議を受けた。盧武鉉大統領(当時)は2004年にベトナムを訪問した際に、ホーチミンの墓地で本件について謝罪し、同じく「心の負債」という表現を用いた。
本件は韓国のネットユーザーの間で議論を巻き起こした。「間違いを反省し直ちに謝罪する民族が明るい未来を手にする。文政権はすばらしい」「韓国は日本と違う」「謝罪は必要だ。いまだに謝罪しようとしない日本は韓国にならえ」などのコメントが並んだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月16日