米誌『The Diplomat』ウェブ版は11月30日、中国人民解放軍海軍に11月、2隻の江島級(056/056A)護衛艦が就役すると伝えた。この2隻の広元艦(艦番号552)と遂寧艦(551)はそれぞれ11月16日と11月28日に中国南部の広東省広州市の某海軍基地で解放軍海軍南海艦隊に就役するという。
056江島級護衛艦は小型ミサイル護衛艦。現在、多用途護衛艦と対潜護衛艦の2種の江島級護衛艦が中国海軍に配備されている。広元艦と遂寧艦は対潜護衛艦。
4発の「鷹撃83」対艦ミサイル(2基のミサイル発射機に2発ずつ)と1基の76ミリ主砲のほか、2基の324ミリ三重魚雷発射機、可変深度ソナーと曳航ソナーも搭載。同艦の飛行甲板ではZ-9軍用ヘリコプターも使用できる。
しかし報道によると、このような小型護衛艦はヘリコプター格納庫のような機能を備えない。そのため、056A型護衛艦にディッピング・ソナーを搭載するヘリコプターを常駐させるのは困難ということになる。対潜作戦は解放軍海軍の主要任務の1つで、中国海軍も同分野の能力向上を目指している。
056A型護衛艦は中国沿海の200海里排他的経済水域の巡航と護衛任務のために設計されたもの。
中国海軍は60隻規模の江島級(056/056A)護衛艦隊を結成する計画で、今年だけで7隻の江島級護衛艦(全て056型対潜作戦型」を導入した。今年12月と来年1月に4隻の小型護衛艦を追加配備する予定で、中国海軍が保有する江島級(056/056A)護衛艦は37隻になる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月4日