米国のトランプ大統領は6日、エルサレムをイスラエルの首都として承認し、テルアビブにある米大使館を移転することを宣言した。国際社会はこの動きが、中東の不安定性を高めることを懸念している。
同日のビデオ演説の中で、トランプ大統領はこの決定は「現実への承認」に基づくものであり、米国の利益にも合致していると話した。また米国務省に対して、大使館の移転作業の準備に着手するよう指示したという。
イスラエルが1948年に建国されてから、エルサレムを首都として承認した米大統領はこれまでいなかった。
トランプ大統領は6日の演説で、米国はパレスチナ・イスラエルの平和交渉の推進に力を尽くし、双方が認める「両国プラン」を支持すると表明した。またペンス副大統領が今後数日内に中東を訪問し、地域の同盟国に対して過激派組織を攻撃する米国の決意について再言及すると述べた。