遼寧艦の今年初の訓練 国産空母の乗組員を訓練か?

遼寧艦の今年初の訓練 国産空母の乗組員を訓練か?。今回の訓練は解放軍各大型軍・兵種が実践化を強調する訓練開始動員大会の実施期間と重なるが、同艦隊はどのような実践化訓練を実施するのだろうか…

タグ:空母 遼寧艦 訓練 艦載機 乗組員

発信時間:2018-01-08 15:14:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る



   ネットユーザーが1月6日に撮影した大連で建造中の中国初の国産空母


 中国の空母「遼寧艦」が率いる艦隊は新年早々、今年初の訓練を開始した。これまでと異なり、中国軍は本件に関する情報を事前に発表しなかった。今回の訓練は解放軍各大型軍・兵種が実践化を強調する訓練開始動員大会の実施期間と重なるが、同艦隊はどのような実践化訓練を実施するのだろうか。今後数年に渡る中国のダブル空母戦略の重要な構成部分となる、初の国産空母の開発と試験は終始、外界の神経を尖らせている。ハードのほか、空母の乗組員こそが戦闘力を最大限に引き出すための力だ。艤装はほぼ完了しているが、遼寧艦の今回の訓練は台湾メディアの「事前に海域を跨ぐ訓練の各種技能に適応するため、国産空母の乗組員が乗艦している可能性がある」という報道通りになのだろうか。

 

 中国空母専門家の李傑氏は7日、環球時報のインタビューに応じた際に「軍は今回、大々的な発表を行わなかったが、これは空母艦隊の海域を跨ぐ訓練がすでに常態化しているからか、もしくは別の可能性もある。適切な時期に発表することだろう」と話した。遼寧艦が率いる空母艦隊は2013年末、2016年末、2017年中頃に海域を跨ぐ訓練を行っていた。台湾海峡は空母艦隊にとって、慣れた道だ。初の実施から常態化に至るまで、海域を跨ぐ訓練の各段階の最大の差は、対象だ。李氏は「異なる作戦対象に的を絞って行う訓練内容は、重視する点が異なる。一部は対地・対海攻撃を重視し、一部は防空などを重視するだろう」と述べた。

 

 台湾メディアは台湾軍からの情報として、遼寧艦は今回艦載機を満載しており、さらに2隻目となる空母の訓練人員を乗せていると伝えた。李氏は、その可能性はあると判断した。遼寧艦は科学研究・訓練用で、国産空母の一部の人員が乗艦し環境に慣れる可能性もある。遼寧艦の乗組員に学び、さらに自ら乗艦することで理解を深め、具体的な状況を把握し、新型空母の操作の経験を蓄積する。先ほどネット上で公開された写真によると、国産空母の足場の多くが取り外されている。李氏は、初の国産空母が春節前後に海上試験を行う可能性があると判断した。

 

 中央軍事委員会はこのほど、初となる大規模な訓練開始動員大会を開いた。これを背景とし、遼寧艦による空母艦隊が展開する訓練は、より「実戦に即した条件」で展開されるようになった。李氏はこの背景により、遼寧艦が南中国海の海域で夜間発着艦訓練を行う可能性があると判断した。艦載機の着艦は現在まで長年に渡り訓練されてきたが、夜間発着艦をマスターしなければ「戦いができる、戦いに勝てる」という需要を満たすことができない。艦載機は最終的に、夜間の複雑な気象条件下で作戦任務を遂行する必要がある。南中国海の広い海域・空域は、この目標達成に有利だ。まず黄海や渤海ほど複雑な制限がなく、次に広々とした海域であれば遼寧艦の航行速度を上げることができ、夜間着艦に理想的な条件を提供できる。

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