中国の電子戦機「H-6G」が登場 南中国海全域の作戦をカバー

中国の電子戦機「H-6G」が登場 南中国海全域の作戦をカバー。電子戦爆撃機「H-6G」に関する中国国内の報道が大陸部外のメディアの強い関心を呼んでいる。インドメディアはとりわけ、南中国海をカバーする電子戦爆撃機に対して濃厚な関心を示し、中国海軍の現代の戦争を勝つ能力を大きく高めるものと評価している…

タグ:電子戦 爆撃機 H-6G

発信時間:2018-01-25 10:41:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 電子戦爆撃機「H-6G」に関する中国国内の報道が大陸部外のメディアの強い関心を呼んでいる。インドメディアはとりわけ、南中国海をカバーする電子戦爆撃機に対して濃厚な関心を示し、中国海軍の現代の戦争を勝つ能力を大きく高めるものと評価している。中国の軍事専門家は、大型電波妨害装置を装備したH-6Gは、専門的な電子戦ミッションを専門で行うのに強みを持っていると指摘する。とりわけ海上や遠距離作戦の際には、鋭い「ハサミ」となり、一部地域に設けられた防空レーダー網を有効に切断することができる。


 海外メディアの注目集めるH-6電子戦機


 『ザ・タイムズ・オブ・インディア』のウェブサイトに掲載された「中国海軍、新たな電子戦機を獲得」という記事によると、中国がすでに開発した新型の電子戦機は、南中国海や東中国海などのより広い作戦区域をカバーでき、中国海軍の現代の戦争を勝つ能力を大きく高めるものとなる。


 この報道によると、中国海軍南中国海艦隊は最近の演習でH-6G爆撃機の配置を行っている。同機の翼下には電波妨害装置が装着されている。この報道によると、中国の政府系メディアはこれまでに、この爆撃機は初めて「電子戦の支援者としての役割を演じる」ものとなると伝えている。ECM装置の装着された改良型H-6Gは、作戦において、電波妨害や電子制圧、対レーダーなどのミッションを遂行することができる。この報道は、「H-6G型電子戦機は、高い電波妨害能力を備え、南中国海や東中国海などの比較的大きな作戦区域をカバーできる」という中国の軍事専門家の話を伝えている。

電波妨害装置の装着で強みのあるH-6


 報道で伝えられた外観から見ると、この電波妨害装置はサイズが比較的大きく、戦闘機で幅広く使用されている自衛型の電波妨害装置ではないと考えられる。爆撃機に電子戦装置を装着して電子戦ミッションの専用機とするのは一般的ではない。米国のこれまでの専用電子戦機は、「EF-111」や「EA-6B」、「EA-18G」など、一定の機動性を持った戦闘爆撃機や攻撃機であるのが通常だった。だが大型機の電子戦機の改造には先例もある。中国は、輸送機「Y-8」を土台とした「YG-8」がある。米国とロシアにも、輸送機の「C-130」と「An-12」を土台とした電子妨害機がある。米国はさらに、「B-52」を改良した専用スタンドオフ電子戦機を開発しようとしたことさえある。


中国の軍事専門家が23日に匿名で『環球時報』記者に語ったところによると、理論的には、中国海軍の「J-15」や「JH-7」にも、この種の大型電波妨害装置を装着し、米軍の「グラウラー」のような電子戦ミッションを遂行する能力がある。中国海軍がH-6Gをプラットフォームとして選んだのは、航続距離が遠く、航続時間が長いという同機の強みに目をつけたためだ。この二つの大型電波妨害装置はサイズが大きく、重量も小さくないため、JH-7に装着すれば、同戦闘機の作戦半径は限られ、南中国海方向での運用が制限されることとなる。H-6Gに同装置を装着すれば、南中国海全域をほぼカバーし、台湾地区の南東部の海空域での作戦も遂行できる。H-6Gに装着される電波妨害装置が、JH-7に装着される装置と同一のものかはわからない。理論的には、H-6Gは、出力のより大きな電波妨害装置を装着できる。さらにH-6Gは、単一機に複数の装置を装着し、より広い周波数帯域を同時にカバーし、より多くのレーダーを妨害することができる。またY-8と比べると、H-6Gは速力がより高く、戦闘機の編隊とともに使用するのがより容易となる。

 

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