外交部記者会見、華報道官からの質問に外国人記者が沈黙

外交部記者会見、華報道官からの質問に外国人記者が沈黙。

タグ:華春瑩 外交部記者会見

発信時間:2018-01-31 16:36:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 中国外交部の華春瑩報道官は常に、海外メディアからのさまざまな嫌らしい質問を拒まず、鋭く回答している。30日の外交部定例記者会見で、華報道官は海外メディアからの質問に直接答えず、回答権を現場の記者に与えた。

 

 有名な西側メディアの記者からの質問は、中国外国人記者クラブ(FCCC)が同日発表した報告書に関するものだった。同報告書は、中国での外国人記者の活動環境が悪化し、活動が干渉と圧力を受けているとした。記者は、中国は外国人記者の活動環境を改善する措置を講じるかと質問した。

 

 同日の記者会見には100人以上の記者が集まり、外国人記者が約半数を占めた。華報道官は海外メディアからのこの質問に直接答えず、現場の外国人記者に回答させた。

 

 華報道官はまず、この機構(FCCCのこと)の代表者は誰かと聞いた。「この場に集まった外国人記者の皆さんはその会員か、報告書の内容を認めるか。私は報告書の一部の無礼な指摘に対して非常に不満を持っているが、皆さんは中国での活動環境をどう考えているか」

 

 華報道官の質問に対して、現場の外国人記者は沈黙した。

 

 華報道官はまた「外交部新聞司は外国人記者の主管部門だが、できる限り取材と中国での活動に便宜を図り、協力しているのではないだろうか。皆さんはどう考えているか」と聞いた。

 

 外国人記者は再び沈黙した。

 

 華報道官は現場の外国人記者の報告書に対する態度を再確認するためか、3度目の質問を行った。「FCCCの観点が自分と完全に一致する、もしくは報告書の内容に賛同するという人がいたら、挙手を願う」

 

 挙手をする記者は一人もいなかった。

 

 華報道官は「いないということは、FCCCの報告書の観点はこの場の外国人記者に認められておらず、中国にいる600人以上の外国人記者の実際の観点を示していないことになる。我々はこれまで通り、外国人記者の中国での取材・報道に対して、すべての必要な協力を行い便宜を図る。皆さんは取材中に問題や困ったことがあれば、いつでも我々と連絡をとってほしい」とまとめた。

 

 FCCCとはどのような機構なのだろうか。公式サイトは「世界に中国を報じる駐北京外国人記者の専門協会で、40数カ国からなる」と説明している。FCCCが中国での「活動環境」を批判するのは、これが初めてではない。これまでも「外国人記者の中国での取材活動環境が悪化」「外国人記者の取材が制限」と批判していた。この問題について外国人記者から質問されるたび、外交部は断固たる態度で突き返している。

 

 FCCCは誰を代表しているのか、中国での活動環境の実態はどうなっているのだろうか。外国人記者の外交部定例記者会見における反応は、この質問にはっきり回答している。



 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月31日


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