Su-35戦闘機が南中国海に登場 挑発者への抑止力に

Su-35戦闘機が南中国海に登場 挑発者への抑止力に。

タグ:空軍 戦闘機 制空作戦 航続距離

発信時間:2018-02-08 10:03:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


(图文互动)(1)中国空军苏-35战机飞赴南海战斗巡航

資料写真

 中国空軍は7日、「空軍Su-35戦闘機がこのほど南中国海の合同戦闘巡行任務に参加した。これは空軍が新時代の使命と任務を履行し、実戦的な軍事訓練を展開する実務的な行動だ」という情報を発表した。中国政府がSu-35の就役を正式に発表するのはこれが初。中国空軍専門家の傅前哨氏は7日、環球時報に対して「これは就役したSu-35が、すでに戦闘力を形成したことを意味する」と指摘した。

 

 中国空軍は「Su-35は多用途戦闘機で、制空作戦、対地・対艦精密攻撃能力を持つ。Su-35の実戦的な軍事訓練の展開は、空軍長距離・遠洋作戦能力の強化を促す」と発表した。この中国がロシアから輸入した戦闘機は、双方が協定に署名してから注目を集め続けていた。ロシア側の情報によると、中国側はロシアからSu-35を計24機調達する予定で、2018年末まですべて交付される。第1陣となる4機は2016年末に中国に交付され、優先的に南部戦区空軍に配備された。このほど解放軍が操縦するSu-35が、雄大なプランを展開できる南中国海の上空に初登場した。これはこれまでの一部の憶測を裏付けている。

 

 資料によると、Su-35の最大飛行速度は時速2500キロで、空中給油なしの航続距離は3400キロ、戦闘半径は1600キロとなっている。中国がSu-35を導入する主な目的は、Su-27、Su-30を大きく上回る燃料搭載量により、航続距離と作戦半径を大幅に拡大することとされている。中国の現役戦闘機は南中国海で短時間しか飛行できず、燃料タンクに搭載できる量が少ないため、自らの能力を大幅に制限している。そのためSu-35は、中国の南中国海における地政学的駆け引きにおける切り札と見なされている。Su-35は3.5世代戦闘機の中で秀でた機種で、その就役により空軍の総合作戦能力及び任務遂行能力を高めることができる。領土主権と海洋権益をより効果的に守り、地域の平和と安定を維持できる。

 

 米国防総省のTina Kaidanow次官補代行は5日、東南アジア諸国に対してF-35戦闘機を含む米国の武器調達を呼びかけ、さらに米軍艦が引き続き南中国海で「航行の自由作戦」を展開すると称した。中国外交部の耿爽報道官は6日、「南中国海は風も波も穏やかだが、わざわざ波風を立てようとする者がいる。中国側は関連国が航行と飛行の自由を旗印とし、中国を含む沿岸国の主権と安全の利益を脅かし損ねることに断固反対する」と表明した。

 

 中国空軍は7日、Su-35を南中国海でデビューさせたが、矛先はどこに向けられているのだろうか。傅氏は7日、環球時報に対して「中国空軍がSu-35就役の情報を対外的に初公開した最大の意義は、Su-35がすでに戦闘力を形成したことを示す点にある。戦闘力を持つSu-35は自ずと、南中国海で事を構える国に対して抑止力を持つ。中国のその他の軍機による南中国海の巡行も、抑止力をもたらす。Su-35の作戦能力はSu-27を上回り、抑止力も大きい。将来的には中国最先端のJ-20戦闘機が南中国海を巡行すれば、さらに大きな抑止力を発揮する」と指摘した。

 

 傅氏は「Su-35の多くの性能は世界トップ水準に達している。新型エンジンを採用したことで、スラスト質量比が大幅に向上した。またSu-35はパッシブ式のフェーズドアレイレーダーを搭載しており、400キロ離れた大きさ3平方メートルの標的を捕捉できる。この距離は世界的に見てもトップクラスだ。そのためSu-35は中距離・近距離空戦能力が高く、第4世代機に対抗する潜在力を持つ」と説明した。

 

 Su-35の南中国海デビューは、今後も南中国海側に配備されることを意味しない。傅氏は「先進的な戦闘機をどこに配備するかは、需要によって決まる。Su-35は長距離作戦機であり、柔軟に配備先を変えることができる。問題が発生すれば、それが東西南北のどの方向でも向かうことができ、十分に効果を発揮できる。当然ながら中国はSu-35だけで国の安全を守るわけではない。未来の戦争は体系的な対抗戦であり、先進的な各種軍機で共同作戦を展開する必要がある」と話した。


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