政治>
japanese.china.org.cn |09. 02. 2018

山間都市・重慶で残る馬を使った荷物の運搬

タグ: 重慶 軌道交通 機械 荷物



  2018年1月11日、重慶の中心部は晴れ渡っていた。東水門大橋には自動車が行き来し、軌道交通6号線が時折うなりを上げて走り去り、旧市街の下浩老街ではバンヤンイチジクの葉の間から陽光が差し込み、竹で編まれた古びた壁を照らしている。そこにやって来たのが一人の男と一匹の馬。馬はひづめをタカタカと鳴らしながら、旧市街の石畳の坂を上ってきた。通り過ぎる人たちが足を止めて写真を撮る。


この日、重慶市郊外の巴南区木洞鎮棟青村に住む雷徳中さんは、早朝5時頃には起床し、馬に餌をやり、6時きっかりに馬とともに村を出発した。約40キロを走り、朝7時には下浩老街に到着した。東水門大橋の南岸区側の橋のたもとから、階段を131段下ると、下浩老街に着く。


雷徳中さんは、壮年の雄馬を引き、粘土がいっぱいに詰まった2つの袋を乗せ、橋のたもとと旧市街の工事現場との間を往復する。山中という特殊な地形から、重慶では、車両ではどうしても到達できない場所が出てくる。辺ぴな場所での工事でも大量の建材が必要となるが、現代の機械の力を借りることはできず、人の力だけでも運搬の需要を満たすことはできない。雷徳中さんのような馬引きは、こうしたすき間で生き延びているのである。


雷徳中さんと愛馬・白海蒂。白海蒂は10歳で、体重は800斤(1斤は0.5キロ)。体は大きくないがたくましい。重要なのは、荷物を運ぶのに適しているということだ。「家には4匹の馬がいる。仕事が多くない時には2匹ずつ休ませている。馬はラバより扱いやすい。ラバに数百斤運ばせてこんな階段を行けば、人に道を譲ることはまずない。気性が乱暴で、言うことを聞かない。だが馬は人に道を譲るし、階段を下りる時には斜めに下りることも知っている」。


雷徳仲さんによると、馬で荷物を運ぶには天気が重要になる。この季節の晴れは最も良い。雨天は石畳の道が滑るので、馬が脚をくじかないか心配だ。それに馬を冷たい雨に濡らせておいてはいけない。雨に濡れたままにしておけば、馬はすぐに風邪をひく。


雷徳仲さんによると、馬を使って物を運搬する人は、重慶でもますます少なくなっている。実際にはこの仕事もなかなか悪くない。運が良ければ、毎日のように雇い主が見つかる。一人で一匹の馬を引くだけで、一日の報酬は600元から1000元にもなる。下浩老街での運搬作業を始める前には、南川区の山の上で仕事をした。息子と一緒に3匹の馬を操り、一日で20トン近くの建材を運んだ。一日の給料は4000元にも達した。


「(報酬や労力は)何を運ぶかで違う。長い石材を運ぶのは高い。1本につき200斤近くある。石材を馬の背に乗せるのには、技術と力が必要だ。少なくとも二人が石を持ち、一人が馬を抑えていないといけない。それに荷を降ろす時にも、馬の脚を傷つけないように気をつけなければならない。土を運ぶのはリスクは小さいが、値段が安い」

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   >