メルセデス・ベンツはインスタグラムの公式アカウントで、ダライ・ラマの言葉を広告に引用した。この行為を受け、多くの中国人ネットユーザーが不満を募らせている。ベンツはその後、中国微博公式アカウントで謝罪し、直ちに関連情報を削除したと発表した。グループ会長も駐ドイツ中国大使に書簡を送り、このミスを管理できなかったことにより中国人を傷つけたことを深く悔いていると表明した。人民日報が伝えた。
間違いを知り改める態度は認めるべきだ。中国はベンツが2017年に世界で唯一販売台数60万台を突破した市場だ。同社の責任者は「中国市場のおかげで、金融危機を乗り切ることができた」「中国がベンツの二つ目の故郷になったことに感謝している」と心を込めて表明した。このグローバル企業が中国市場を非常に重視していることが分かる。金を稼ぎながら、長期的に宗教の旗印を掲げ中国分裂活動を続けている政治亡命者の言葉を引用すれば、最終的には企業のイメージが損なわれる。企業はこれをはっきり理解している。
アウディが昨年使用していた中国の地図には、台湾、中国南部、アクサイチンなどの地域が含まれていなかった。マリオットグループは会員に宛てたEメールで、中国領の香港・マカオ・台湾地区とチベットを「国」の中に入れた。グローバル企業の類似する行為には「そのつもりはなかった」可能性があるが、中国の国情・文化・価値観などへの理解が足りないと言える。
どれほど高い技術、どれほど優れた製品とサービスを持つ企業であっても、市場がなければ生存できない。多くのグローバル企業が近年、中国を開拓に訪れているが、これは中国市場の取引が自由かつ統一的・安定的だからだ。これは明らかな事実だ。中国人の感情を損ね、中国を分裂させようとするすべての行為は、最終的に市場シェアの低下といった反作用を生む。グローバル企業が自分の立ち位置を把握し、線を越えないことを願う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年2月9日