北京時間25日午後8時15分頃、平昌冬季五輪閉幕式において、北京市長、北京冬季五輪組織委員会執行主席の陳吉寧氏が、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長から五輪旗を引き継いだ。「義勇軍行進曲」(中国の国歌)の伴奏と共に中国の国旗が掲げられ、冬季五輪が正式に北京シーズンに入った。
中国の有名映画監督、張芸謀氏が監督を務める「2022年に北京で会いましょう」をテーマとする「北京の8分」は、会場の観客と世界の無数の視聴者に、現代的かつ中国文化らしさを感じさせるショーを披露した。第24回北京冬季五輪を象徴するローラースケート選手と、透明で発光するディスプレイを持つスマートロボットが舞台に登場した。うち22人の若き選手がLED照明のついたコスチュームを身にまとい、2人が「パンダ隊長」を演じた。ハイテクによる美しい映像を利用し、選手らは舞台に車輪の跡を留めた。24台のスマートロボットのディスプレイには、新時代の中国の美しいイメージが映し出され、美しいステップと共に大きな見所になった。このほぼ透明のディスプレイには、「氷屏」という名前がつけられている。
「パンダ隊長」は最後にインターネットを利用し中国を訪れ、各業界の人々に五輪の熱をもたらした。「2022年に北京で会いましょう」を歓迎する声が、全世界に伝わった。
韓国の聯合ニュースは「北京8分は、中国5000年の歴史を際立たせた2008年北京夏季五輪と異なり、ハイテクと伝統が美しく融合する新たな光景を展開した。パンダが登場し、他の選手と調和的に律動した。さらには習近平国家主席の映像も登場し、歓迎の姿勢を示した。北京は夏季五輪と冬季五輪を開催する世界初の都市になる」と伝えた。
韓国のアジアトゥデイは25日、「全世界を感動させた平昌冬季五輪の閉幕式で、張芸謀監督による北京の8分が人々に深い印象を与えた。今回の北京の8分は、人工知能(AI)技術を利用し、中国文化・伝統及び中国と世界の交流を美しく融合させた」と報じた。
IOCの公式サイトは「北京は2022年に向け準備を整え、世界を歓迎しようとしている。北京は冬季五輪の準備を続ける意欲を持っている。北京は五輪に、美しい氷雪、感動的な出会いをもたらそうとしている。冬季五輪開催の一環として、北京冬季五輪組織委員会は人々にウインタースポーツへの参加を呼びかけている。北京も持続可能な冬季五輪の開催に力を入れている。12の競技場・非競技場のうち11が、2008年北京夏季五輪の遺産だ。新しい競技場も最良の持続可能な発展方法により建造される」と伝えた。
聯合ニュースは「2022年北京冬季五輪のシーズンを迎え、中国国内で期待感が高まっている。平昌冬季五輪の閉幕に伴い、2022年冬季五輪開催地である中国では、さまざまな期待が浮かび上がっている。2008年夏季五輪が世界に中国の経済成長の堂々たる成果を示したならば、中国は2022年北京冬季五輪で、米国と肩を並べる大国の意志を示そうとしている。2022年冬季五輪は北京市内、延慶区、及び河北省張家口に分かれて開催される。中国は建設を急ピッチで進めている。北京新空港が南部で建設されるほか、北京市内と張家口を結ぶ高速鉄道も建設中だ」と報じた。