中国の核「先制不使用」、その基礎とは?

中国の核「先制不使用」、その基礎とは?。1964年の初の核実験で、核兵器の「先制不使用」という方針を掲げてから、中国政府は「中国はいかなる時もいかなる場合でも核兵器を先制使用せず、非核兵器国及び地域に核兵器を使用しない」と何度も厳かに表明している…

タグ:核兵器 反撃 戦略

発信時間:2018-02-28 15:33:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 1964年の初の核実験で、核兵器の「先制不使用」という方針を掲げてから、中国政府は「中国はいかなる時もいかなる場合でも核兵器を先制使用せず、非核兵器国及び地域に核兵器を使用しない」と何度も厳かに表明している。今日まですでに半世紀以上たつが、中国政府は約束を守り続けている。

 

 中国が直面する国際情勢と安全環境には近年重大な変化が生じているが、中国のこの方針にはまったく変化がない。これは中国が平和を愛する本質を持ち、中国の国防政策が防御中心であるからだ。この方針は世界各国から尊重されている。

 

 しかし中国は無条件で核兵器を使用しない、というわけではない。中国の核兵器は戦略的な防御用の武器であり、完全に自衛と防御に用いられる。他国がわが国に使わなければ、わが国も他国に使わない。これが中国の原則だ。「先制不使用」と「断固たる核報復の実施」は一つの問題の裏と表であり、かつ互いに関連する、引き裂くことのできない全体であるため、どちらか一つが欠けてもならない。核反撃の問題で、中国の態度は明確かつ一環しており、疑いを挟む余地はない。

 

 中国は複数の核大国のうち、核兵器の規模が小さく、核兵器の発展で最も自制的な国だ。しかしこれは、中国の核兵器の構造が脆弱ということを意味しない。長年の建設により、中国軍の核兵器が正確かつ有効の原則を貫き、精密攻撃能力、迅速反応能力、長距離突撃能力、生存・防護能力、戦略的作戦の意志、戦略的抑止力の質、核反撃の効果などの面で、時代を跨ぐ飛躍を実現したと自信を持って言うことができる。これは中国が「先制不使用」を堅持する力の基礎、自信の源となっている。(筆者・彭光謙  軍事戦略問題専門家)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年2月28日  

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