政治>
japanese.china.org.cn |08. 03. 2018

王毅外交部長が記者会見 中国の外交政策と対外関係についてコメント

タグ: 外交部 記者会見 対外関係 政策

 北京時間8日午前10時(日本時間8日午前11時)、第13期全国人民代表大会(全人代)第1回会議の記者会見がメディアセンターで行われ、王毅外交部長(外相)は「中国の外交政策と対外関係」について国内外の記者からの質問に答えた。


■ロイター通信の朝鮮半島情勢における中国の役割に関する質問

王部長は中国側が提案した「ダブル・フリーズ」のイニシアティブは症状に合ったよい処方で、南北関係改善に最も基本的な条件を整えたと事実が証明しているとした。

王部長は「朝鮮半島情勢を再び平和の軌道に、朝鮮半島核問題を再び対話の軌道に乗せる。希望は仄かに見えてきたが、順風満帆とは限らない。現在各国が本気で朝鮮半島核問題を解決しようとするのか試される時が再び来た。平和は追求すべき、チャンスはつかむべし」とした。

■ブルームバーグ社は米国が中国経済の国際競争に与える影響をあらゆる方法で防止しようとしているが、それに対する中国の反撃を問う質問

王部長は「中米は競争してもいいが、ライバルになる必要はなく、それよりパートナーになることが大切だ」とした。

王部長は中米関係について、「中国が発展すればするほど、世界に貢献できる。貿易戦争が問題解決の正しい道となったことはない。特にグローバル化が進む現在、貿易戦争を選ぶことは間違った方法であり、お互いにとってダメージとなるだけだ」とした。


■中国日報社の中国の地域ホットイシューへの介入に関する質問

王部長は「ホットイシューの解決における中国のコミットメントには鮮明な特色があり、『為すことも、為さざることもある』という平和的、正当的、建設的の3点を終始堅持している」とした。

■ロシアメディアの中ロ関係への質問

王部長は「中ロの包括的・戦略的協力パートナーシップは揺るぎなく安定し、中ロ協力の深化は無限で、中ロ関係に『最高』はなく、常に『最高』よりも上を目指す」とした。


■環球時報の「中国脅威論」に関する質問

王部長は「中国の持続的発展で『中国崩壊論』自体が先に崩壊し、一方の『中国脅威論』は新たなバージョンが現れているが、ますます人心を得られなくなっている。いわゆる『中国脅威論』はもうやめるべきだ」とした。

■共同通信社の中日関係に関する質問

王部長は中日関係に関し、「日本側が躊躇したり、二転三転することなく、中国の発展を客観的にとらえて認めることさえすれば、中国側としては日本側に歩みより、ともに中日関係を健全かつ安定した発展の軌道に戻していく用意がある」とした。

また、「過去を引き継ぎ、未来を切り拓く歴史的な年に、日本側は政治では信用を重んじ、行動ではルールに則り、両国関係の政治的基礎を順守し、『互いにパートナーであり、互いに脅威とならない』の政治的コンセンサスの実行を望む」とした。


■カザフスタンメディアの「一帯一路」に関する質問

王部長は「一帯一路」に関し、「『一帯一路』は中国が提出した開かれた透明なイニシアティブであり、共に話し合い、共に建設し、共に分かち合うことは、これを推進するための黄金の法則となっている」とした。

また、「すべては開かれた環境で進められており、特定の国が強権を握るのではなく、参加各国が平等に参加している。その公開と透明度が堅持されており、勝者が独占するのではなく、互恵・ウィンウィンを追求している」とした。

■中国外交が国内の発展をサポートに関する質問

王部長は「新時代における中国の特色ある大国外交を推進するには、対外事業の「前衛」になると同時に、国内の発展をサポートする「実行者」にもなるべきだ」とした。


■シンガポールのザ・ストレーツ・タイムズの南中国海問題に関する質問

王部長は「南中国海の平和と安定を守る中国の決意は揺るぎなく、その誠意も変わらない。その立脚点は中国人民、歴史的事実、地域の平和、国際法治の責任を担うことで、その立場は常に一貫している」とした。

■中国新聞社の領事保護に関する質問

王部長は「人民の利益と数多くの人々の幸福に関わること。外交部が領事保護をしっかり行うのは当然の責任。そして予防は最良の保護となる。昨年外交部は各種海外安全情報を合計1000件以上発信し、出国前に人々のリスクの多くを解消した」とした。


■ロシア国営イタルタス通信の上海協力機構青島首脳会議に関する質問

王部長は「上海協力機構首脳会議の中国における再度の開催を歓迎するとともに、青島での再出発に期待している」とした。

■スペインのEFE通信社の中国ラテンアメリカ関係に関する質問

王部長は「中国とラテンアメリカ諸国の協力は発展途上国同士の助け合いと支え合いで、誰かに対するものでも、取って代わるものでもないし、誰かの所有物に手を出そうとする類のものでもない」とした。

(編集TG、LX)

「人民網日本語版」2018年3月8日