高高度ミサイル防衛システム「THAAD」は韓国慶尚北道星州への臨時配備が完了したが、正常に稼働するためにはさらに手を加える必要がある。27日付韓国アジア経済新聞が伝えた。
THAAD配備に反対する団体や一部の現地住民が入口を遮っているため、作業に必要な建材や設備を基地内に搬入できずにいる。作業は昨年9月より事実上、中断されている。
米軍と韓国軍は2016年9月、尚北道星州ゴルフ場にTHAADを配備することを決定した。THAAD発射台のすべてが昨年9月に基地内に搬入されたが、その後の作業は途絶えている。在韓米軍の関係者によると、韓国政府は「THAAD配備問題を棚上げにしたようだ」と話した。
報道によると、韓国の警察当局は現地人の阻止をほぼ放任している。関係者は「抗議に対応しなければならないが、住民の刺激をできるだけ避ける。THAAD基地付近の警備規模も大幅に縮小する。昨年9月の時点では、基地前では4個中隊・300人以上の警察が秩序を維持していたが、今や1個中隊・80人余りしか残されておらず、基地から4キロ離れた場所で指示を待っている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月29日