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japanese.china.org.cn |11. 04. 2018

初の国産空母が海上試験へ、下半期に海軍に交付か

タグ: 空母 建造 遼寧艦 進水


ネットユーザーが4月7日に公開した写真を見ると、中国初の国産空母の甲板にアレスティング・ワイヤーのような装置が設置された(写真:微博@超級大本営CDF)



 中国初の国産空母が4月下旬、初航海を予定している。軍事専門家の曹衛東氏は人民網のインタビューに応じた際に、国産空母は確かに近日中に海上試験を行い、かつ下半期に海軍に交付される可能性があると述べた。ロシア・スプートニクが香港紙『南華早報』の記事を引用し、伝えた。

 

 ネット上で伝わっている初の国産空母の建造の進展を示した写真によると、甲板のアレスティングワイヤーの取り付けが完了したと見られる。艦橋のフェイズドアレイレーダーも取り付けが終わっており、全艦に設置されていた足場も間もなくすべて撤去される。

 

 ロシア軍事専門家のワシリー・カーシェン氏は「中国の空母建造計画は順調に進んでおり、それほど遠くない将来に、中国海軍は2隻目の空母を手にするだろう」と指摘した。

 

 全人代代表、国産空母プロジェクト現場総指揮の劉征氏は3月、メディアのインタビューに応じた際に「初の国産空母の各種設備は現在、全体調整に入った。エンジンの出力試験を行っており、2018年には国民にサプライズをもたらすことになるだろう」と話していた。

 

 中国2隻目の空母は2013年11月に着工し、2015年3月にドック内での建造が始まり、2017年4月26日に正式に進水した。わずか1年で、国産空母は海上試験を実施できるのだろうか。

 

 曹氏は「その可能性はある。初の国産空母は遼寧艦と同じスキージャンプ型甲板、通常動力を搭載している。排水量は5−6万トンほどで、大連造船場が建造している。遼寧艦の建造において、我々は大量の成熟した経験を蓄積し、多くの部分の国産化を実現している。そのため初の国産空母の建造は、慣れた道を行くようなものだ。


 次に、我々は空母建造で先進的なモジュール化建造方法を採用し、事前に空母の各部分を個別に作っておき、それから積み木のように組み立てた。こすうることで空母の艤装・施工時間を短縮し、進水を早めることができる。この1年に渡り、造船場の技術者と労働者は残業に残業を重ねており、資金も十分に提供されている。そのため国産空母が近日中に海上試験を実施するとしても、少しも驚くに値しない」と述べた。


 メディアは、国産空母の海上試験の初歩的な試験目標は、空母艦載システムの検証と指摘した。これには技術設計、損害防止、レーダー・通信システムが含まれる。

 

 曹氏は「1隻の大型艦の建造には、いくつかの重要な節目がある。それは建造開始、進水、艤装、停泊試験で、それから海上試験に移る。海上試験は艦艇を埠頭から離れさせ、海での試験を行う。その航行速度、カーブ半径、耐風・耐波性、満載時の各部分の稼働状況などを調べ、さらに艦載兵器・装備品の状況を調べる必要がある。海上試験によって初めて1隻の艦艇が設計上の基準と要求を満たしているかを、全面的に検証することができる。海上試験が順調で、各種指標が合格になれば、その後には部隊に交付できる。今年下半期に、国産空母は海上試験を終えるだろう。これは初の国産空母が、海軍に交付できることを意味している」と説明した。


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