米露の対立がエスカレート、メディアは第三次世界大戦を懸念

米露の対立がエスカレート、メディアは第三次世界大戦を懸念。トランプ米大統領は11日、「ロシアは準備しなければ、彼ら(ミサイル)が来るからだ」とロシアを脅迫した…

タグ:トランプ メディア 攻撃 

発信時間:2018-04-14 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 トランプ米大統領は11日、「ロシアは準備しなければ、彼ら(ミサイル)が来るからだ」とロシアを脅迫した。米国がシリアに武力行使するという憶測が強まっている。シリア政府軍と反政府軍が対立する地域で化学兵器が使用された疑いが出ると、トランプ大統領は24−48時間内に「重大決定」を下すと発言した。最後の期限は11日だ。


 米露は国連安保理でも激しく対立している。米英仏などは10日、ロシアが提出した国際化学兵器監視機関の調査団を派遣する決議案を否決した。米国のヘイリー国連大使はロシアの決議案を、「実際にはアサド政権を守るもの」と批判した。ロシアは米国による決議案を否決した。ロシアのネベンジャ国連大使は、米国側の決議案の本質は、西側諸国がアサド政権に攻撃を仕掛けるための口実だと批判した。


 米メディアの分析によると、トランプ政権はシリア問題に巻き込まれ、さらにシリアのためにロシアと直接的な軍事衝突に及ぶことを望んでいない。しかし仮に戦闘に及んだ場合、いかに制御不能を阻止すべきだろうか。ロサンゼルス・タイムズは「米国防総省の職員は、シリアに対する攻撃の準備を整えているが、ある危険性が注目を集めている。それは米軍の空爆によりシリアのロシア兵が死亡した場合、現地の戦争が米露間の対立にエスカレートする恐れがあるのだ」と報じた。


 米露の敵意が強まるなか、恐るべきさまざまな脅威が浮上している。ワシントン・ポストは、ロシア国防省顧問委員会のメンバーの話として、「米国の武力攻撃によりロシアの人員が死亡した場合、ロシアは軍事措置による報復を余儀なくされる。ロシアは米軍機もしくは軍艦に攻撃を仕掛ける可能性がある」と伝えた。これはキューバ危機のような連鎖反応を引き起こし、第三次世界大戦に発展する可能性がある。ロシアのウェブサイトは11日、「ロシアの政治専門家は、核戦争が勃発すれば、それは30分も続かない。核弾頭を搭載したミサイルの相互発射は、30分内に終わるからだ」と伝えた。


 米CNNは「シリア情勢は各国に影響が及ぶ。この戦争の火種は、地域全体、さらには全世界に飛ぶ恐れがある。ロシアの防空ミサイルが米軍機を撃墜すれば、どのようなことになるだろうか。ロシア軍のシリア司令部が米軍に空爆され、ロシアが米国の地中海の艦隊にミサイルで報復したらどうなるだろうか。アクシデントが情勢を悪化させる危険性は、実際に存在している」と報じた。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月14日  

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