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japanese.china.org.cn |04. 05. 2018

F-22が韓国に飛来 中国は対ステルス手段を検証可能

タグ: 朝鮮半島 戦闘機 首脳会談


 韓国・中央日報(電子版)の2日の記事によると、米国はこのほど朝鮮半島に複数のステルス戦闘機F-22ラプターを臨時配備した。昨年の米韓空軍合同演習「ビジラントエース」に続き、ラプターが再び韓国に飛来した。軍事演習「マックスサンダー」に参加するほか、米朝首脳会談の「護衛」が主な使命と分析されている。米軍はアジア太平洋にF-35Aを12機、F-35Bを16機配備している。F-22の「到来」は、米軍の作戦能力を形成する第5世代機が、アジア太平洋に勢揃いしたことを意味する。


米軍最強の戦闘機、韓国で演習に参加


 中央日報は「複数の政府消息筋によると、F-22が最近、米本土から移動して光州飛行場に到着した」と伝えた。ある消息筋は「このステルス戦闘機は11日に始まる韓米連合空中訓練マックスサンダーに参加するために来た」としながらも「F-22の韓国到着時点については明らかにできない」と述べた。 報道によると、光州飛行場に展開されたF-22は8機ほど。この日インターネット上では、光州広域市近隣で「ラプター」が飛行する場面を撮影した数枚の写真が公開された。


  2009年から毎年上半期に実施されているマックスサンダーでは、韓米空軍所属の戦闘機が対抗軍を編成して実戦に近い空中戦訓練を行う。以前は韓国空軍の戦闘機F-15K、米空軍のF-16など100機が動員されていた。F-22の参加は今回が初。ただしF-22は昨年12月にも、韓米連合空軍訓練ビジラントエースのために韓国に派遣されていた。


 8機のF-22は、どれほどの威力を発揮できるのだろうか。中国の軍事専門家は2日、環球時報の記者に対して「まず何を目的に使用されるのかによる。半島周辺には、遠距離からF-22を捕捉する手段がなく、撃墜できる国もほぼない。存在そのものが大きな脅威だ。さらに米韓の現在のその他の空中勢力を加えれば、半島の制空権を短時間内に把握できる。対地上を見ると、ラプターは小口径爆弾GBU-39を8発搭載し対地攻撃が可能だが、規模効果が発揮できず、大型ステルス爆撃機に及ばない。中国にとって、8機のF-22はそれほど脅威ではない。むしろこのチャンスを利用し、既存の対ステルス手段の有効性と信頼性を検証できる」と指摘した。


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