韓国と朝鮮が国境のスピーカーを撤去　55年の歴史

 

 

    韓国国防部は、韓国軍は5月1日にスピーカーの撤去を開始し、4日に作業が完了したと発表。朝鮮も韓国と同じ時に作業を開始したが、韓国が先に作業を終えた。写真は、撤去される朝鮮側のスピーカー。

　また軍事関係者は、韓国側は軍事境界線に移動式、固定式のスピーカーを約40台設置しており、朝鮮側にも同じ数のスピーカーがあったと明かした。撤去されたスピーカーはどこに行くのか。報道によると、韓国は「国軍心理戦団」に保管し、訓練に使用する可能性が高い。

　スピーカーは韓国の朴正煕政権時の1963年に設置され、朝鮮批判、韓国の情報紹介および韓国のポップ・ミュージックなどを流していた。スピーカーは一時、両国関係のバロメーターになり、両国間の緩和と緊迫に伴い数回の使用停止、撤去、再設置を繰り返した。

　今年の南北首脳会談を前に、韓国は4月23日に朝鮮への放送を中断し、朝鮮も同日に韓国への放送を中断した。韓国国防部は、この措置は南北軍事関係の緊迫を緩和し、南北首脳会談に平和的な雰囲気を作り出すとした。

「中国網日本語版（チャイナネット）」　2018年5月7日