中国の空母、太平洋地域のパワーバランスを転換=露専門家

中国の空母、太平洋地域のパワーバランスを転換=露専門家。空母建造の重要な段階には一般的に、着工と進水、ふ頭での係留試験、海上試験、部隊への引き渡しが含まれる。海上試験に入れば、仕事は8割方終わったと言っていい…

タグ:空母 試験 遼寧艦 技術

発信時間:2018-05-08 15:32:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 中国の国産空母が多くのタグボートに囲まれて動きを見せた4月23日以降、ボイラーを点火しての動力系統試験、アイランド(艦橋構造物)塗装、飛行甲板の標識線の線引き、空母専用消防車の配備など、国産空母をめぐるさまざまな動向が各界の注目を集めている。7億個から8億個とされる部品と多くの先端技術によって建造されたこの国産巨大船舶が海上試験に成功すれば、中国人の士気を大きく高めるのは間違いない。ロシア・モスクワ大学の学者であるアンドレイ・カルネエフ氏は、中国が独自に建造した空母の初の海上試験は画期的なできごとだと評価する。


 中国の空母専門家の李傑氏は、「空母建造の重要な段階には一般的に、着工と進水、ふ頭での係留試験、海上試験、部隊への引き渡しが含まれる。海上試験に入れば、仕事は8割方終わったと言っていい」。海上試験の期間は3カ月から1年が通常で、決まった制限はなく、設計標準への到達が主目的となる。「初回の海上試験は通常、数日で終わる。試験の主な内容は、動力系統やナビゲーション系統、通信連絡系統。つまり動けるか、見通せるか、連絡できるかがテストされる」


 李氏によると、公式発表を見る限り、国産空母の建造は順調に進んでいる。2015年末に国防部が第2隻の空母の建造計画を発表していから3年足らずでの海上試験。空母の建造周期は、通常の4、5年から大きく短縮された。ネットで公開された建造進展から見ると、ボイラー点火試験や足場撤去などは順調に進んでいる。李氏によると、試験開始後にある程度の問題が起こるのは織り込み済みだ。国産空母は少なくとも7億個から8億個の部品からなる。すべての部品を組み合わせて問題が起こらないことはあり得ない。英国の空母は最初は異常はなかったが、2週間後の試験で水漏れが起こった。フランスの空母「シャルル・ド・ゴール」は、プロペラの羽根が断裂し、ドックへの帰還を迫られた。李氏によると、国産空母が海上試験前にドックに帰るかは、空母建造が順調であるかを知る重要な指標の一つとなる。


 ロシアの軍事専門家のワシリー・カシン氏は、スプートニク通信の取材に対し、中国の新型空母は「遼寧艦」と構造面で非常に似ており、技術面で大きな難題に遭遇する可能性は低く、比較的短期間で試験を完了する見通しだ。台湾地区の日刊紙「旺報」によると、国産空母の外部の武器やセンサー、救命などの施設や設備はすでに配備を完了している。艦橋にはすでに、改良型の4面アクティブ・フェイズドアレイ・アンテナと新型の電子戦アンテナが配備されている。艦体後部には、18連装の艦対空ミサイル「HQ-10」と12連装の対潜ロケット砲、1130型1万発近接防御艦砲、多連装・多用途ロケット発射器が搭載された。艦橋と反対の舷側でも、自衛武器などが設置を完了しているとみられる。遼寧艦と比べると大きく変化し、戦力も大きく高まった。本当の意味で完全な戦闘力を備えた中国初の空母と言える。


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