中国が自主開発する次世代ステルス戦闘機J-20がこのほど、初となる海上実戦軍事訓練を実施した。軍事専門家の王明亮氏は中国中央テレビ(CCTV)のインタビューに応じた際に、J-20は「切り込み隊」と「司令塔」を一体化させた戦闘機であり、今後は必然的に台湾島の巡航に用いられると表明した。
中国空軍の申進科報道官は9日、中国が自主開発する次世代ステルス戦闘機J-20がこのほど、初となる海上実戦的軍事訓練を実施し、空軍の総合的な作戦能力をさらに高めると表明した。J-20の海上実戦的訓練により、空軍は国家主権・安全・領土保全を守る神聖なる使命をより良く担うことができる。
王明亮氏は「中国の軍事闘争の準備は主に海上方向である。J-20が陸上から海上の実戦訓練に移ったのは、海上の戦場に適応するためだ。J-20の未来の責任と使命は、主に敵国の第4世代機と制空権を争い、敵国の第3世代機に対して圧倒的な優位性を形成し、海上の標的を急襲することだ。新型戦闘機は海上環境の実際の検証を経て初めて、高品質戦闘力を形成するための基礎を築くことができる」と指摘した。
申報道官によると、J-20の空軍作戦部隊配備後、パイロットが着実に成長しており、実戦訓練が徐々に展開されている。J-16やJ-10Cなどの各種戦闘機と実戦を想定した空戦訓練を展開し、空軍の対抗訓練で重要な力を発揮し、空軍の新型作戦能力の飛躍を力強く支えている。
王明亮氏は「J-20がJ-16やJ-10Cなどの機種と実践訓練を行っていることは、J-20が『切り込み隊』や『司令塔』を一体化させた戦闘機であることを示している。これは従来の第3代機が演じたことのない役割だ」と述べた。
軍事専門家の王明志氏は「今回の海上実戦訓練は、J-20が一定の海上作戦能力を手にしたことを意味している。J-20が全域作戦に向かい、重要な一歩を踏み出した。J-20が将来的に、陸上・海洋・高原地区で適応性訓連を完了すれば、その全域作戦能力が飛躍的に向上する」と話した。
王明亮氏は「J-20は今後、必然的に台湾島を巡航する」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月17日