米朝首脳会談、開催の可能性が高まる

米朝首脳会談、開催の可能性が高まる。

タグ:米朝首脳会談

発信時間:2018-05-28 11:04:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 朝鮮と韓国の首脳である金正恩氏と文在寅氏は26日、板門店・朝鮮側の統一閣で、2度目となる首脳会談を急きょ開催した。両国首脳は親しみを込めて抱き合うシーンにより、半島を平和に向け前進させる双方の決意を示そうとしたかのようだ。「環球時報」が伝えた。


 文氏は27日に首脳会談の成果を自ら発表した。「南北双方は6月12日の朝米首脳会談の成功を力強く促す決意を表した。金正恩氏は再び半島非核化の確固たる意志を示した。朝鮮側は現在、米国が非核化の実現後に敵対状態を終わらせ、朝鮮の体制の安全を保障するかを確認しようとしている」


 米国のトランプ大統領は文氏の27日の記者会見とほぼ同時に、6月12日にシンガポールで米朝首脳会談を開く計画に変更がないことを確認した。ホワイトハウスの報道官は、米国はシンガポールにチームを派遣し、首脳会談の準備を整えると表明した。


 変則的な駆け引きと探り合いを経て、朝米首脳会談の準備が急ピッチかつ全力で進められている。良かったのは、朝米が相手国への理解を深め、会談で何を話すか、どこに難点があるのかをはっきりさせたことだ。良くなかったのは、これまでの駆け引きがホワイトハウス側の強硬路線への執着を助長する可能性があることだ。米政府は会談取り消しという脅迫により、南北に圧力をかけるかもしれない。


 極限の圧力は、トランプチームの切り札になったかのようだ。彼らはこれによって、「総取り」を目指している。交渉のテクニックとしては、ホワイトハウスはこれにより困難な交渉で突破を試みることができるかもしれないが、彼らが欲するいかなる結果ももたらすことはない。交渉の目標は合理的であり、各国の利益の最大公約数を求めなければならない。交渉は征服ではなく、一方的かつ絶対的な勝利を求めてはならない。


 朝鮮はこの数日、自制と理性を示し、非核化により半島の恒久の平和を実現する誠意を示した。米政府はこの時期に冷静さを維持し、自らの交渉テクニックを首脳会談の目標と同一視するべきではない。得難い会談を「完全に成功するか、徹底的に失敗するか」という極端な選択肢にし、半島の平和事業を博打のようにするべきではない。


 現状を見る限り、米朝首脳会談が最終的に開催されれば、一定の成果を得る可能性が高い。すでに何度も非核化の意志を示している朝鮮が、この目標で後退することはない。国の活動の重点を経済発展に置き直すことは、朝鮮指導部の本音に見える。これは半島情勢に緩和と転換を生じさせる実際の動力だ。


 米朝首脳会談には大きな交渉の余地が残されている。半島の非核化の目標を固め、この目標を具体化させるため確固たる枠組みを形成し、さらにはロードマップとスケジュールを形成するため取り組むことができる。世界の人々は米朝がより多くの交渉の成果を手にし、朝鮮の核廃棄と半島の恒久の平和の実現に向け進むことを歓迎する。


 しかしながら既存の成果を失わず、半島の情勢緩和を後退させないことは、多くの国際社会のメンバーの米朝首脳会議に対する最低限の要求、見通しとなっている。特に中韓という朝鮮の隣国は、トランプ氏がセンセーショナルかつ重大な成果を手にすることを願っている。しかし我々は米国が半島情勢の後退を駆け引きの道具にして朝鮮に圧力をかけ、事態を収拾不能にすることを懸念している。


 米国側が実力で圧倒的に有利な状況下、傲慢に圧力をかけようと試みるのではなく、朝鮮の安全への合理的な関心事を尊重することが、双方の交渉成功の重要な条件の一つだ。遠慮なく言えば、米国側の極限的な圧力は、ホワイトハウスが考えているような成功を収めていない。この圧力により、朝鮮は核ミサイル技術の重要な進展を実現した。米朝首脳会談はこの圧力が失敗に終わった象徴となる。


 我々は米朝首脳会談の開催に期待しており、両国の個性的な首脳が握手し抱き合い、さまざまな奇跡が起こる歴史的なきっかけになることを願う。トランプ氏が「刮目して待とう」と言っているように。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月28日


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