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japanese.china.org.cn |28. 05. 2018

中国の2隻の空母が合流 今後はさらに追加も

タグ: 空母 遼寧 造船所 海上試験

 

 ネット上で27日に公開された写真によると、中国初の空母「遼寧艦」が大連造船所に戻り、ドックに停泊していた初の国産空母と同じ画面内に収まった。中国の2隻の空母はこうして、歴史的な「合流」を終えた。


 この広く注目されている写真について、中国の軍事専門家の宋忠平氏は27日、環球時報の記者に対して「空母2隻が同じ画面内に収まる確率は高くない。今回は特殊なタイミングで、国産空母は海上試験を終え造船所に戻り、遼寧艦もちょうど検査・修理のため造船所に戻っていた。そのためダブル空母が同時に造船所に姿を現すことになった。国産空母は正式な配備・就役前に、遼寧艦と各自の戦備任務を担当することになる。ダブル空母が大連造船所で同時に検査・修理を受ける可能性は低い」と指摘した。


 遼寧艦は2014年中頃に大連造船所に戻り、4カ月もの定例メンテナンスを受けた。遼寧艦はその後、複数の海域を跨ぐ訓練を行った。そのため再び全面的な「身体検査」を行うのは正常であり、非常に必要なことでもある。


 多くのネットユーザーが「ダブル空母の時代が到来」と喜んでいるが、中国の空母専門家の李傑氏は、環球時報の記者に対して「ダブル空母時代は、空母の戦闘力形成を象徴とするべきだ。海上試験を終えたばかりの国産空母は象徴的な意義しか持たず、正式に就役したとしても非常に長い期間をかけて、海軍の設備と人員の調整及び慣らし運転が必要だ」と話した。宋氏は「同じ画面に収まったということは、中国がダブル空母の時代にすでに近づきつつあることを意味する。ダブル空母は我々のスタートラインに過ぎず、将来的にさらに多くの空母が同じ画面に収まる」と述べた。


 国産空母が戦闘力を形成するまでまだ一定の時間があるが、インタビューに応じた専門家はみな、遼寧艦が良好な基礎を築いているため、国産空母に必要な時間が大幅に短縮されると判断した。『艦載武器』雑誌の執行編集長である石宏氏は「遼寧艦は多くの人員の訓練任務を担っており、新型空母の戦闘力形成時間を大幅に短縮した。公式メディアの報道によると、4月の遼寧艦の訓練画面には『2』から始まる艦載機ナンバーが見られた。これは国産空母の2番目の艦載機団が、遼寧艦で訓練を開始した可能性を意味する。遼寧艦は空母艦隊のモデルを構築しており、このモデルに基づき関連艦艇を集めることで、戦闘力を持つ空母艦隊を短期間内に形成できる。そのため遼寧艦は海軍に交付されてから戦闘力を形成するまで6年弱の時間をかけたが、初の国産空母のこの期間は約2年のみになるだろう」と分析した。


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