中国とイタリアの警察当局による第3回在イタリア共同パトロール始動式が28日、ローマで開かれた。今月28日から来月17日にかけて、中国の警官10人がローマなどの4都市で、イタリアの警察当局と共同パトロールを行う。
公安部国際協力局の朱宇翔副局長によると、この10人は浙江省、北京市、西安市、広州市などの警官だ。彼らは4組に分かれ、ローマ、ミラノ、ヴェニス、プラートの4都市でイタリアの警察当局と共同パトロールを行う。在イタリア中国人や華僑・華人の安全関連問題の処理に協力する。
パトロール中にはさらに、華人向けの通報ホットラインを設置し、中国の警官がその処理に協力する。また両国の警官は現地の華僑・華人による居住・勤務エリアを訪問し、安全状況と需要を理解する。イタリアでの共同パトロール終了後、中国公安部はイタリアの警官を中国の共同パトロールに招待する。
李瑞宇・駐イタリア中国大使は「イタリアとの共同パトロールは、中国公安機関が海外における中国人の安全と利益への保護を強める革新的な取り組みだ。両国の法執行協力を掘り下げ、在イタリア中国人及び華僑・華人の人身と財産の安全を効果的に保護する。中国警察の良好なイメージと素養をPRし、両国間系の発展を促進する」と話した。
中国・イタリアの友好関係は近年発展を続けており、人文交流が日増しに頻繁化している。双方の協定に基づき、中国の警官は2016年5月と2017年6月にイタリアを訪問し、共同パトロールを行った。イタリアの警官4人は2017年4−5月にかけて、中国公安人民警察と共に北京市・上海市の観光スポットで、初の在中共同パトロールを実施した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月29日