板門店の朝鮮側の「統一閣」で14日、朝韓ハイレベル軍事会合韓国代表団の金度均団長(右)が、朝鮮代表団の安益山団長と握手した。
韓国国防部は14日の声明で、朝韓双方が同日板門店でハイレベル軍事会合を開き、朝鮮半島東西の海域の軍事通信線を復旧させることで一致した。双方の将軍級軍事会合の再開は10年6カ月ぶり。
今回の朝韓ハイレベル軍事会合は、板門店の朝鮮側の「統一閣」で開かれた。朝韓は「板門店宣言」の関連内容の実行をめぐり、半島の軍事的緊張情勢をいかに緩和させるべきかを協議した。韓国国防部の声明によると、朝韓双方は半島東西の海域の軍事通信線を復旧させることで一致した。
声明によると、双方はさらに多くの議題をめぐり意見交換した。これには軍事衝突を引き起こしうるすべての敵対行為を停止し、半島西部海域の「北方境界線」を平和的海域に指定し、軍事保障措置の制定により接触・協力・交流・往来を保証し、板門店共同警備区域の武装解除などが含まれる。
朝韓双方はさらに、会合で出された各種事業について、引き続き協議を通じ解決していくことを決定した。
朝韓双方は今月1日、板門店の韓国側の「平和の家」でハイレベル政府会合を開き、14日に将軍級軍事会合を開くことを決めていた。
朝韓双方は朝鮮半島西部海域の境界線をめぐり、食い違いを残していた。韓国側は一方的に、延坪島を含む「西海五島」と朝鮮西部海岸の間を、「北方境界線」と呼ばれる海上境界線としていた。朝鮮側はこれを認めていない。