中国空軍は16日に微博公式アカウントで再び、J-20ステルス戦闘機の夜間航行訓練の高画質画像を投稿し、「威竜夜航」という文字を添えた。空軍は5月31日に初めてJ-20の夜間訓練の画像を公開した。
J-20のチーフデザイナー、中国航空研究院副院長の楊偉氏によると、J-20の開発は▽次世代新型機の開発▽技術の発展をけん引▽研究開発体制の革新▽卓越したチームの育成――という4つの目標を達成した。またJ-20の具体的な技術の細部についても触れ、「独自の特殊なストレーキ構造を用い、J-20は高い安定性と超音速・機動飛行能力を手にした。航続距離が延び、弾薬の搭載量が増えた」と話した。
楊氏はJ-10シリーズ、「梟竜」戦闘機の開発作業を担当したことがある。J-10は中国航空産業が独自に設計・開発した、初めて世界標準に達した第3世代小型戦闘機であり、中国で初めてカナード構造を採用した戦闘機でもある。カナード翼は短距離離着陸と高速垂直上昇などの機動性を大幅に高めた。J-10BとJ-10Cの改善と改良に伴い、楊氏を始めとする中国次世代戦闘機の設計の巨匠は、カナード構造のコントロールと使用に慣れ、第4世代機のJ-20へのハイレベルの応用を実現した。
第4世代ステルス大型戦闘機である中国空軍のJ-20は、米空軍のF-22Aと多くの戦術・技術指標で肩を並べている。しかし機内の電子設備、火器管制システム、作戦指揮システムなどの面で、後発者の高い優位性を占めている。J-20の航空・電子設備の総合的な一体化水準は、現役のF-22Aを上回ると報じられている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月20日