ロシアの軍事関連サイトの9日付の記事によると、70%以上の地球表面は海洋に覆われ、制海権はしばしば制陸権にも劣らない重要性を持つ。現在、ロシア海軍は世界第二の実力を持つが、これは主に「三位一体」(大陸間弾道ミサイル、戦略爆撃機、潜水艦発射弾道ミサイル)の核戦力の海洋部分によって実現され、具体的には戦略原子力潜水艦という形を取っている。ロシア海軍も発展しているが、中国の海軍の壮大さとは比べ物にならない。中国人がすでに保有している2隻の空母からも(第2隻はまだ試験中だが)それは明らかだ。
現代の海戦にとっての空母の地位は疑いようがない。実際、海軍の戦術的な力は、空母と多機能揚陸艦をめぐって構築されている。大規模な非核戦争では、先進的な護衛艦や駆逐艦が防御任務を担っていても、空中からの援護がなければ、それらは敵機の絶好のターゲットになるほかない。
記事によると、中国人はこの点をはっきりと認識している。中国人も、新型ミサイルを搭載した駆逐艦や護衛艦を建設している。中国の海軍を買いかぶるべきではないが、見くびってもならない。遼寧艦はその最良の例だ。米国の所有ではい少数の空母の一つであるこの艦は、機能が最も矛盾した軍艦の一つでもある。すでに完成指しているこの空母にはカタパルトはなく、搭載できる航空機も少ない。第2隻の空母は中国が完全に独自開発したものだが、本質的には「ヴァリャーグ」号を発展したものにすぎず、その長所と短所を受け継いでいる。
中国の2隻の空母はまだ艦載機のための最良のプランを形成していない。J-15が主力機種となる。陸上配備の軍機と比べても、大型の機種と言える。「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」はしばらく前の報道で、中国が現在、J-15に代わる新型艦載機を開発していると伝えた。
記事によると、代替候補として最も有力なのはJ-31だ。報道によると、J-31はロシアのRD-93型エンジンを使用するという。RD-93の推力は約9000kgfで、第5世代エンジンとは言えない。中国人は自らの「スーパーエンジン」を製造して初めて、J-31の量産と艦載版の登場は可能となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月21日