米国の貿易戦争のエスカレート、自業自得の結果に=王毅氏

米国の貿易戦争のエスカレート、自業自得の結果に=王毅氏。

タグ:関税 貿易 中国製 協議 企業

発信時間:2018-08-03 10:22:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 国務委員兼外交部長の王毅氏は2日午後、シンガポールで開かれた中国・ASEAN(10プラス1)外相会議に出席後、内外メディア向けに記者会見を開いた。記者からの「米国側が総額2000億ドルの中国製品に25%の関税を課すとしているが、中国側米国側と交渉を再開するつもりはあるか」という質問に対して、王氏は次のように回答した。


 国内法により国家間の貿易摩擦を処理し、一方的な行為により自国の矛盾を解消しようと試みることは、WTOの基本原則に反している。これは時代の流れに逆行しており、歴史の前進の間違った方向に立っている。この措置は目的を達成できないばかりか、逆に自業自得の結果に終わるしかない。


 現在は19世紀ではなく、グローバル化の時代だ。各国の商品はバリューチェーン、産業チェーンを通じ相互に結びつき存在する。中国の対米輸出商品のうち6割弱が、米国のグローバル企業を含む外国企業が中国で生産したものだが、米国は自国の企業に課税しようとしているのだろうか。中国の対米輸出商品の多くが米国市場では代替不可であるが、米国側の課税は自国の国民のコストと負担を拡大するためのものだろうか。また米国側は課税により中国製品の対米輸出を減らそうと試みているが、実際には他国から似たような商品を輸入しなければならず、自ら主張している貿易不均衡の問題を解消できない。


 この世界では長期に渡り、世界で生産し、米国が消費している。米国側は現在、製品の生産を拡大しようとしているが、これは良いことだ。また中国の消費市場も拡大を続けており、世界各国から中国市場の需要に合致するより多くの商品を輸入しようとしている。米国企業も拡大を続ける中国市場を諦めたくはないはずだ。


 米国の貿易政策の設計者は冷静になり、国内の消費者の声に耳を傾け、米国業界の普遍的な呼び声を重視し、多くの国際社会からの正義の呼び声を聞くべきだ。米国側の圧力をかける手法は現在も今後も、いかなる効果も発揮しない。中国側は米国を含む、中国との対話・協議を望むすべての国と共に座り対話・交渉したいが、それは相互尊重と平等を踏まえなければならない。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月3日  


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