中国航天科技集団第十一研究院が開発する飛翔体「星空2号」が3日、中国西北部で離陸した。10分弱の飛行後、自主進路変更、切り離し、試験飛行機の自主飛行、弾道超機動カーブなどの動作を終え、予定の弾道により落下エリアに入った。これは星空2号の飛行試験が無事成功したことを意味する。今回の飛行試験の期間中には、ペイロードのフルチャネル測量を実現した。全過程の光測定、雷測定、テレメータリングが正常だった。試験飛行機の飛行は制御可能で、科学データは効果的で、完全に回収することができた。
ウエーブライダーは先進的な極超音速飛翔体のことで、飛行中にはその前面エッジラインと衝撃波の面が重なる。衝撃波の波面に乗り、その圧力により浮力を生むようなものなので、ウエーブライダーと呼ばれる。高揚抗比はウエーブライダーが持つ顕著な空気動力的特性であり、特に超音速飛行条件下では揚抗比の大きな優位性を占める。ウエーブライダーの優れた空気動力的特性により、極超音速飛翔体のデザインの候補となるが、実用化に向けてはまだ多くの技術的難題がある。星空2号の飛行成功は、ウエーブライダーの高揚抗比の効果、水平方向の機動力を検証し、その実用化に向け堅固な技術の基礎を形成した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月6日