中国がエンジンの難題を解消、J-20戦闘機を2025年まで200機生産か

中国がエンジンの難題を解消、J-20戦闘機を2025年まで200機生産か。先進的な航空エンジンは、中国の軍機を悩ませてきた。J-20戦闘機のエンジンにも、国産とロシア製の議論が生じている…

タグ:エンジン 戦闘機 J20  開発

発信時間:2018-09-08 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 先進的な航空エンジンは、中国の軍機を悩ませてきた。J-20戦闘機のエンジンにも、国産とロシア製の議論が生じている。域外メディアの最近の報道によると、中国は探知されにくい新型航空エンジンの量産化問題の解消に近づいている。これによりJ-20が量産化に入り、2025年頃に200機生産される可能性がある。


 しかし環球時報のインタビューに応じた中国の軍事専門家は、「現在公開されている情報ではこの説の信憑性を判断しがたく、200機という数値は適当に導き出したものだろう。J-20が量産化されるかについて、エンジンは中心的な問題ではない可能性がある」と指摘した。


 WS-15エンジンが間もなく量産化?


 5日付香港紙『南華早報』は軍消息筋の話として、次のように伝えた。中国のJ-20ステルス戦闘機を世界一流の戦闘機にする改良型エンジンが、年末までに量産化される見通しとなった。改良された動力システムにより、中国のジェット機は超音速ステルス飛行が可能で、米国のF-35に比肩する。


 WS-15は単結晶タービンブレードを採用し、開発が始まりすでに数年が経過している。中国の技術者はその量産化に向け取り組んできた。消息筋によると、多くの問題(主にブレードの過熱に関連するもの)がすでに地上試験とテスト飛行で解消されており、「常に変わらない高品質製品の目標」を達成したという。


 ある消息筋によると、WS-15は年末までにJ-20に広く搭載される見通しだ。「小さな問題」が依然として存在しているが、エンジンがより「広く搭載」されれば、これらは解消可能なはずだ。ある軍消息筋によると、市民は今年の珠海エアショーでこの新型ステルス戦闘機と、アップグレード後のエンジンを目にすることができる。


 4日付シンガポール華字紙『聯合早報』は「中国のJ-20が探知されにくい国産エンジンで飛行」と題した記事の中で、「中国のJ-20は探知されにくい国産エンジンを搭載し飛行し、国産化能力を高める。最近になり関連試験を行っているという情報が入った。しかし中国の航空産業はコア技術を把握しておらず、航空エンジンでそれが最も顕著だ」と報じた。


 2025年までにJ-20が200機生産?


 南華早報はさらに、次のように伝えた。


 エンジンの問題が解消後、中国はJ-20ステルス戦闘機を「ほぼ量産化」する。アジア太平洋地域の緊張情勢の激化、特に米国がアジア太平洋でF-22とF-35の配備を強化するなか、中国は世界最高の軍機と競争できるステルス機を手にしようとしている。


 中国の軍事専門家によると、中国は米国が2025年までに、アジア太平洋地域にF-35(最も先進的なステルス戦闘機の一つ)を200−300機配備すると予想している。これは中国がJ-20を同じ程度、少なくとも200機必要とすることを意味する。別の軍消息筋によると、F-20量産化の前にWS-15の問題を解消する必要がある。中国はJ-20を現在約20機保有しているが、数が不十分だ。国産エンジンは、J-20の量産化の必要条件だ。


 消息筋によると、中国メディアは4月、J-20を生産する成都飛機工業(集団)有限責任公司は2019年に同機の4本目の生産ラインを稼働させると伝えた。中国メディアは先ほど、中国空軍はJ-20パイロットの育成計画を強化したと報じた。中国軍は、J-20を2月9日に配備すると表明した。


 中国はJ-20の生産拡大が必要


 環球時報のインタビューに応じた中国の軍事専門家は「J-20が量産化できるかは、エンジンのみにかかっているわけではない。具体的な生産量は需要のほか、J-20の技術の成熟度、メーカーの生産能力などを見る必要がある。しかし何はともあれ、中国はJ-20の量産化を加速する必要がある。米国側の現在の計画によると、米空軍は2030年に第5世代機のF-22とF-35を約1000機、それからF-15とF-16を1000機保有することになる。F-35の生産効率が毎年80−100機に拡大すれば、米軍の2000機の戦闘機のうち約8割が第5世代機になる。中国周辺の日韓にはF-35導入計画があり、日本はすでに配備を開始している。これは中国に一定の圧力を生む」と述べた。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月8日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで