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japanese.china.org.cn |17. 09. 2018

国境を守る人と、海辺の風景を眺めよう

タグ: 黄海 観光客 風景 国境地帯

 

 開山島は、中国の黄海の前哨に位置する。マントーのような形をしており、海抜は36.4メートル、面積は1万5000平方メートル。島に上陸し遠くを眺めると、水と空が一つに溶け合い、カモメが羽ばたき、詩に詠まれたような風景だ。


 外から来る観光客にとって、開山島は神秘的な島だ。しかしここを日夜守る王継才さん夫婦にとって、ここは名実相伴う「海の孤島」だ。


 開山島は狭いが、灌河の河口に位置し、厳しい地形のため、戦略的に重要な場だ。1986年7月15日午前8時45分、王さんは初めて開山島を訪れた。それから32年、彼は妻と共に開山島の消えぬ灯台になった。王さんが亡くなる最後の日まで。


 険しい峰から尽きることなき美しい風景を望めると言われる。尽きることなき美しい風景は、遠くから眺めると豊かで、近くから見ると実感がある。開山島は全島が黒褐色の岩でできており、変わった形の岩があり、この上なく険しい。島には林も土もなく、淡水資源もない。この島を家としている王さん夫婦は、寂しさと苦しい条件に耐えなければならない。


 中国は沿岸防衛の大国だ。2万2000キロ以上の陸地境界線と1万8000キロ以上の大陸海岸線上には、強風が吹きすさぶ高原、高波が打ちつける島、黄砂に覆われる荒れ地、それから王さん夫婦のような国境地帯を一代また一代と守り続ける人がいる。彼らは風霜や猛暑と戦い、私たちに最も美しい風景を見せてくれる。明月が彼らの窓を照らし、彼らは私たちの夢を叶えてくれる。

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