中国が近年、次世代戦略爆撃機を開発する動きを見せているが、その型式については公表されていなかった。中国中央テレビ(CCTV)が最近放送した解放軍ドキュメンタリーの中で「新型長距離戦略爆撃機H-20」を取り上げたことで、憶測がついに裏付けられた。9日付シンガポール華字紙『聯合早報』が伝えた。
CCTVが放送したドキュメンタリー「永遠の軍魂」第3話では、「30年弱の追跡を経て、中国の航空産業は大きな進歩を実現し、航空新装備品が次々と誕生している。大型輸送機Y-20、第4世代ステルス戦闘機J-20が正式に配備され、新型長距離戦略爆撃機H-20の開発に重大な進展があった。中国空軍は正式に『20時代』に入った」と伝えられた。
中国空軍の馬暁天司令(当時)は2016年9月、空軍開放イベントでメディアから中国の未来の爆撃機の発展に関する質問を受けた際に、中国空軍は次世代長距離爆撃機を発展中と回答した。中国軍が次世代爆撃機の開発を発表したのはこれが初。中国航空工業集団は今年5月8日、宣伝動画「大国の離陸」を発表し、航空工業大中型軍民用航空機開発・生産拠点である、西安飛機工業の創業60周年を記念した。宣伝動画の最後では、全身を布で覆われた航空機の輪郭の写真が公開された。この新型機は、中国の次世代長距離戦略爆撃機の可能性が高いと分析された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年10月11日