李克強総理はオランダ時間15日午前、ハーグの首相官邸で同国のルッテ首相と会談した。新華社が伝えた。
李総理は中国とオランダの関係及び互恵協力の得た前向きな進展を積極的に評価したうえで「国際情勢が複雑に入り組み、不確定性要因が増えている現在、中国側はオランダ側とより開かれた実務協力を通じて多国間主義と自由貿易を共同で守り、『中国とオランダ、中国とEUはルールを基礎とする国際秩序を守り、貿易と投資の自由化及び円滑化の促進に尽力する』との積極的なメッセージを外部に発したい」と表明。
「中国側は世界貿易機関(WTO)改革についてオランダ側と意思疎通と調整を強化したい。WTO改革は引き続き自由で開かれた貿易の原則を保ち、途上国の正当な権益を守り、南北格差を縮小すべきだ。協議による一致の原則を堅持すべきであり、排他的な小さなグループを作ってはならない。相互理解・譲歩の原則に基づき、漸進的に前へ進めるべきだ」と指摘した。
さらに「中国はさらに改革を深化し、開放を拡大する。オランダ側と開放・包摂、互恵・ウィンウィンの理念を堅持し、包括的協力を開拓し発展させたい。オランダ企業がさらに対中投資を拡大し、中国の新たな改革開放と質の高い発展のもたらす利益を分かち合うことを歓迎する」と強調した。
ルッテ首相は「オランダ側は対中関係を重視している。中国側と政治的相互信頼を強固にし、実務協力を深め、循環型経済、都市化、スマートシティなどの分野で新たな協力の潜在力を掘り起こし、第三国市場協力を積極的に開拓し発展させ、気候変動などグローバルな問題に共同で対処し、高齢化分野で高齢者介護の知識と経験の共有、人材育成、メディカルエレクトロニクス協力を実施し、国連やG20など多国間枠組での意思疎通と調整を緊密化し、ルールに基づく多国間主義と自由貿易体制を共同で守りたい」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年10月17日