李克強総理はオランダ時間16日昼、同国のルッテ首相と共にハーグ市立博物館で中国オランダ経済貿易フォーラムに出席し、基調演説を行った。新華社が伝えた。
李総理は「私とルッテ首相は両国企業界の100億ドル近くの協力合意の調印に立ち会ったばかりだ。両国政府は双方の企業協力のために開かれた透明なビジネス環境を創造したい。中国は引き続き対外開放の取り組みを拡大し、さらなる措置を講じて市場参入を拡大する。われわれは中国で登記した様々な企業を平等に扱う。中国経済は質の高い発展へ向かう段階にあり、市場には多大な潜在力がある。オランダ企業を含む各国企業がチャンスを捉え、協力を拡大し、機先を制してビジネスチャンスを確保することを歓迎する。知的財産権を保護しなければ、イノベーション協力は持続不能となる。中国はさらに大きな力で知的財産権の保護を強化する。これは中国経済自身の構造転換と高度化にとっても必要なことだ。われわれは知的財産権の譲渡強制を断じて許さない。知的財産権侵害行為に対しては、法に基づいて厳しく処罰する」と表明。
「現在世界情勢は複雑に入り組んでおり、保護主義と一国主義が台頭している。中国はオランダ側と共に多国間主義を守り、ルールを基礎とする自由貿易を守りたい」と指摘した。
また「現在中国経済は落ち着いた運営を保ち、すでに消費が経済成長の主要原動力となっている。われわれは革新駆動型発展戦略を実施しており、新たな原動力が成長し続け、すでに新規雇用の3分の2を支えている。第3四半期の中国の経済成長率も合理的範囲内を保つ。現在の複雑で変化に富む国際情勢の下、中国経済は下押し圧力が増している。だがわれわれにはリスクと試練に対処する決意と能力があり、ターゲットを絞った調整手段を活用して、経済成長率の急激な変動を防ぐ。今年の経済・社会発展の目標を達成し、経済が中高速成長を長期間維持して中高度水準へ向かう後押しをする」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年10月17日