習近平国家主席は20日、フィリピンのドゥテルテ大統領とマニラで会談した。両国首脳は二国間関係の将来の発展を共に計画し、重要な共通認識にいたり、相互尊重、平等・互恵、協力・ウィンウィンを基礎に包括的・戦略的協力関係を構築することを決定した。新華社が伝えた。
習主席は「双方は中比包括的・戦略的協力関係の構築を決定した。これは両国民の期待に合致し、二国間関係発展の要請に適応するものだ。双方は二国間関係に対する両国首脳の戦略的誘導を強化し、各レベルの交流を推進し、戦略的相互信頼を強化する必要がある。中国側はフィリピンが自国の国情に合った発展の道を歩むことを支持する。双方は安全、発展、人的・文化的という3本柱の協力を着実に深めていく必要がある。中国側はフィリピンの麻薬撲滅及びテロ対策事業を断固として支持し、引き続きできる限りの範囲内でフィリピンを支持し、貧困削減などより多くのフィリピンの社会・民生事業実施を支援し、教育・文化・観光などの交流・協力を拡大し、両国民の理解と友情を増進する新たな舞台を築く。フィリピンは中国にとって『一帯一路』共同建設の重要なパートナーだ。双方は『一帯一路』構想とフィリピンの発展戦略の連携を深め、インフラ整備、通信、農業分野の協力を強化する必要がある」と指摘。
「中国とフィリピンは南中国海で広範な利益を共有しており、引き続き友好的協議を通じて溝を管理・コントロールし、海上実務協力を推進し、地域の平和・安定と人々の幸福のためにしかるべき貢献をすることができる。中国側は中国ASEAN関係及び中国・東ASEAN成長地域(BIMP-EAGA)協力の調整国としてのフィリピンの職責履行を支持する。フィリピン側と連携して中国ASEAN関係の最適化及び高度化を推進し、東アジア協力の一層の発展を後押ししたい。中国とフィリピンは共にアジアの新興エコノミーであり、地域・国際問題で調整と協力を強化する必要がある」とした。
ドゥテルテ大統領は「フィリピン側は引き続き相互尊重、相互理解、主権の平等を基礎に中国側と包括的・戦略的協力関係を深め、貿易・投資・農業・防衛・衛生・麻薬撲滅・民生改善・インフラ整備・エネルギー分野の協力を強化し、教育・人的資源など人的・文化的交流を拡大したい。フィリピン側は南中国海の平和・安定を域内国が共同で維持することに賛同する。ASEAN中国関係の発展を積極的に促進したい。国際問題の処理において、中国は歴史の正しい側に立っている。国連など多国間の枠組で中国側と意思疎通や調整を緊密化したい」と述べた。(編集NA)