北京発上海行きのT109列車内でこのほど、美しい食雕作品が記者の目を惹きつけた。さまざまな形をした鶴が満開の牡丹の中で翼を広げ、飛び立とうとしている。これらの作品は食堂車で40年以上も働いている王金良さんの手によるものだ。
今年60歳の王さんは1978年12月に鉄道部門で勤務を開始した。彼は40年に渡り京広線、京滬線、京九線、それから高原列車に乗り、食堂車の石炭時代、ガス時代、電磁調理器時代を経験した。1人の炊事員から料理長、食堂車責任者になった。2019年の「春運」(旧正月期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)は、彼の鉄道生涯における最後の春運になった。